リーダーシップを発揮する社員の具体的な行動8選
先日、部下にある仕事をお願いしていた時のお話です。
内容を丁寧に教えているのに、何となく相手の反応が良くありません。
「はい…。あ、それはわかるんですけど…」
「要は、これをやればいいっていうことなんですよね?」
「すみません…。僕がもっと考えればよかったですね…」
と、やるべきことは伝わっているような気もするのですが、
それを「やること」について、納得しているのかしていないのか、
イマイチ良く分からないのです。
見方によっては、ちょっと凹んでいるような気さえしました。
わたしも、大丈夫かな? 伝え方が悪いのかな?
と、考え込んでしまったので、
《プチトレ》でおなじみの弊社講師、荻野純子に話したところ、
管理職の人から「部下が何を考えているのか分からない」といった、
同様の悩みをよく聞くとのこと。
今回は、このテーマについてアドバイスしてもらいましょう!
わたしも自身も、今日の《プチトレ》はとっても楽しみです。
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「わからない」にはどう対処する?
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こんにちは、荻野純子です。
先日もこの「プチトレ」として、新人育成についてお伝えさせていただきました!
https://www.training-c.co.jp/__cms__/mailmagazine/2014/10/21/%E6%96%B0%E4%BA%BA%E3%81%AF%E3%80%81%E3%80%8C%E6%96%B0%E9%AE%AE%E3%81%AA%E9%A2%A8%E3%80%8D%E3%81%A7%E3%81%AF%E5%BC%B1%E3%81%84%EF%BC%9F%EF%BC%81/
10月に内定式が終わり、来年に向けて準備をされている企業様も多いようですが、
最も伺うお悩みが、やはりこれです。
「新入社員が何を考えているかよくわからない」
「何ができて何ができないのかわからない」
「なぜ自分から仕事をしないのかわからない」
特にこういった悩みは、管理職の方々から多く寄せられます。
今はわからないことは何でも、インターネットで調べられる時代ですが、
さすがに人の心の中までは、調べてわかるものではありません。
よくよくお話を伺ってみると、皆さん同じパターンで
壁にぶつかっているようです。
「相手がわかるように指示を出したつもりでも、指示通りにやってくれない。
成長してほしいと思って、丁寧にアドバイスもしているつもりなんだけど、
どうもリアクションは薄いし…。
モチベーションが下がっているのかな、と思って励ましてみるのだけど、
どうもピンと来ていない様子。
もしかしたら、何か言いづらい悩みがあるのんじゃないかと思って
飲みに誘って話を聞いてみると、一時的に元気になるものの、
次の日には、やっぱりあまり手ごたえを感じないんですよね…。
何を欲してどうしたいのか、彼らのことがさっぱりわかりません…」
同じように悩まれている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
この流れ、もちろん部下のことを考えて、
一生懸命アプローチしていることなので、すごくいい上司だなあ、と思うのですが、
残念なことに…
実は、上司がとるべきアプローチは全く逆なんです!
先ほどの例で、「コミュニケーションの取り方」を整理してみると、
【仕事の指示をだす】
⇒【モチベーションを上げる(励ます)】
⇒【理解しようとする(悩みがないか聞く)】
という流れになっています。
でも本当は、逆。
大事なのは「理解から始めること」なんです。
【理解する】⇒【モチベーションを上げる】⇒【指示を出す】
の順番でコミュニケーションをしないと、部下のことなんてわかりっこないのです。
例えば、お医者さんが患者さんの容態を詳しく「理解する」前に、
処方することはありませんよね?
それと一緒です。
相手のことを理解する前に、どんなアドバイスをしても、
どんな励ましをしても、適切なことを伝えられているかは、
結局分からないものなのです。
では、最初に部下を【理解する】にはどうすればよいのでしょうか?
わからないのであれば、当の部下自身に聞くのが一番。
わたし達の会社では理解する為に、「ライフウェイクシート」というものを使っています。
このシートは、人の過去から現在に至るまでの人生の経験や浮き沈みを表し、
その人がどのような人生を歩んできたのかが、
そして、その人のもつ「価値観」までもが、一目瞭然でわかるものです。
▽サンプルはコチラ▽
部下もこれまで歩んできた人生があります。
部下がこれまで経験した、達成感や、嬉しかったこと、悔しかったこと、
挫折を感じた経験などを、部下と一緒になって振り返ってみると、
相手が「感情が揺さぶられるポイント」が見えてきます。
例えば…
「自分は叱られて、モチベーションがあがるけど、
彼は叱られると、全部自分が悪いと思って自信を失ってしまうんだ」
とか
「人の役に立つことが、モチベーションアップにつながるんだな」
とか。
過ごしてきた人生、その時に感じた捉え方がわかると、
相手の価値観、つまり「モチベーションが上がるポイント」
「モチベーションが下がるポイント」が見えてきます。
(わかりづらければ、丁寧に質問をしてみるのがコツです!)
その上で、現在や未来においてやりたいことや達成したいこと、
なりたい将来像などを聞いてみると、
より部下の人柄や価値観を理解できるようになり
指示する際にも、ただ単に伝えるのではなく、相手のモチベーションを上げるよう、
工夫することができるようになります。
相手を理解するところからスタートして、
相手の価値観に触れる方法を工夫して指示をする・・・。
そうして初めて、スムーズに指示が伝わり仕事が進むようになるのです。
こうした振り返りツールなどを利用しながら、
新入社員や部下の方と是非一度ただ「話を聴く」時間をとってみるのはいかがでしょう。
「わからない」と距離を置くのではなく、一緒に過去を振り返り、
相手のこと、相手のもつ価値観をまず【理解する】ことが、
上手な指示出し、関係性構築のポイントなのです。
冬休み中に書いてもらって、年明けに話す機会をとるのも
いいかもしれませんね。
ぜひ、TRYし感想なども教えてくださいね!
>> ml-info@training-c.co.jp
また、このようなお悩みにお答えする「新入社員を育成するコツ」無料セミナーも、
おかげさまで好評につき、12月追加開催させて頂くこととなりました。
⇒ 12月4日 https://www.training-c.co.jp/__cms__/seminar_detail.php?id=175
⇒ 12月9日 https://www.training-c.co.jp/__cms__/seminar_detail.php?id=200
新人や若手、社員の育成について真剣に考えている方はぜひお越しくださいね。
当日、みなさまにお会いできること、楽しみにしております!
荻野純子でした。
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荻野講師の《プチトレ》いかがでしたでしょうか?
「まずは相手を理解する」この大切なポイントは、
先にあれこれ指示を出してしまいがちなわたしも、
意識して気を付けたいところです。
荻野からも紹介がありましたが、「新入社員を育成するコツ」を事例から学ぶ!
無料セミナーが12月4日、12月9日と開催されます!
https://www.training-c.co.jp/__cms__/seminar_detail.php?id=175
【ご参加者様の声、大好評です!】
「一生懸命さを引き出す方法、大変勉強になりました」
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ほとんどPRがなく、ためになる話を聴くことができました」
▽詳細・お申込はこちら▽
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なんと、11月末開催のセミナーはおかげさまで【満員御礼】となりました。
新人だけではなく、新人を受け入れる「既存社員・先輩社員」のあり方、
までお伝えするこのセミナー。
目からうろこのポイントが、次々と明らかになるはずです。
2014年限定の特典もありますので、新入社員を受け入れる
ご予定の企業の方は、ぜひ一度お越しくださいませ!
併せて弊社の2015年度版新入社員研修「Change」プログラムも
ご覧いただければと思います。
⇒ https://www.training-c.co.jp/__cms__/newcomer.html
ちなみに…冒頭でお話ししたわたしの部下は、よくよく話を聴いてみると
「また何度も同じことを言わせてしまった…。自分は成長していないのかも」
と思って、落ち込んでいたのだそうです。
すごく成長してきているなあ、と思っている時だったからこそ、
その気持ちを汲んで指示をしなおし、
「前とは違う視点で指示を出しているんだよ」
「新しい仕事だから、成長の機会になっているよ」
ということをきちんと伝えたら、顔をキラキラさせてくれて、
とてもスピーディに仕事に取り組んでくれました!
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!