課題従来の研修で「内容が充分に伝わっていない」という悩みと、導入していたe-ラーニングで受講管理ができないという課題があった。

Smart Boardingの導入で、従来研修の課題を解決。研修効果・社員の参加意欲も向上している!

対象者層
  • 全社員
導入サービス
  • オンライン研修Smart Boarding

COMPANY

医療法人南労会 紀和病院

業種
医療介護事業

医療法人南労会 紀和病院は、1984年に診療所として開院し、現在は超急性期から慢性期まで一貫した医療を提供できる病院としての役割を果たし、また特別養護老人ホームやデイサービスといった介護事業、患者様の元を訪れる訪問医療・訪問介護事業を展開しています。今回、管理部門の業務全般の業務改善、人材育成に従事している坂東様にお話を伺いました。

この事例のポイント

従来研修の限界を突破し、研修効果を飛躍的に高めることができる確信を持てた!

管理職のレベルアップを目的とした管理職研修を開始しましたが、マネジメントスキルを中心にした研修に限界を感じていました。そのような中で、紹介されたSmart Boardingのプログラムには「7つの習慣(R)」も入っており、またオリジナルのコンテンツを掲載できる、学習履歴やレポート、テスト機能など充実しており、リアルな職員研修と並行して運用することにより、研修効果を大幅に引き上げることができると確信しSmart Boardingを人材育成の柱のひとつとして導入することを決定しました。

オリジナルコンテンツを掲載できることで、職員の参加意欲が向上

医療技術系のコンテンツに関心がある職員は非常に多いので、オリジナルコンテンツを各部門が工夫を凝らして制作し掲載しています。もともと掲載されているコンテンツも素晴らしいですが、自分たちが作ったコンテンツを充実させていくという参加意識が、作り手側も見る側にも伝わり相乗効果を生んでいるように思います。その活動がさらに進んでおり、医療部門だけでなく管理部門にも広がっています。やはり自分たちの手で作り上げたプログラムを紹介できる場所があるということは、良い意味での競争意識が生まれ、学術研究や院外活動プログラムなどの幅広い分野への広がりを期待しています。

動画コンテンツが短い学習プログラムで区切られており、学びやすい

動画コンテンツが10分前後で学習できるプログラムで区切られていて、医療介護現場で働く職員の人たちが休憩時間や昼食後のちょっとした時間を利用して学習できるので「便利」だととても好評です。またコンテンツの内容についても、文字だけの説明ではなく、講師の映像や図解が織り込まれ、また7つの習慣 (R) ではストーリー仕立てのプログラムがあり、学ぶ側の心に記憶される内容として素晴らしいと感じています。

INTERVIEW

従来の研修の限界を突破するために「Smart Boarding」を導入

ーSmart Boardingを導入された当時、抱えていた課題や導入のきっかけがあれば教えてください。

坂東様

私が着任して最初に求められていたことの1つが「管理職のレベルアップ」でした。過去の知識と経験を活かして管理職研修を開始しましたが、開始から半年を経過する頃には「正しいやり方」という知識やスキルの研修だけでは、参加者には本当に浸透していかないという限界を感じるようになりました。またすでにe-ラーニングも導入されていましたが、一部の管理職向けに提供されていただけで十分に機能しているとは言えない状態でした。

そして8月のFCE様の「7つの習慣(R)」研修に参加し、その後Smart Boardingの紹介を受けた時に、私が目指している未来の人材育成計画に合致すると確信しました。それは「7つの習慣 (R)」をプログラムとして活用できることで「正しいあり方」を伝えることができること、多くのコンテンツがあること、オリジナルコンテンツを掲載できること、受講者の履歴管理等の機能が充実している点など他社と一線を画したレベルでした。そのため、現行のe-ラーニングシステムに入れ替えることができると確信し、9月以降Smart Boarding内容を説明を十分に伺い、そしてSmart Boarding導入を決定し10月から運用を開始しました。

ー数あるサービスの中で、Smart Boardingをお選びいただいた理由を教えてください。

坂東様

Smart Boardingの優れた特色は3つあると考えています。

1.11つのコンテンツの質が高く、短時間で受講できるような学習プログラムで区切られており、忙しい医療現場の職員の方には短時間で学べるという点。またコンテンツひとつひとつが工夫されており、文字情報だけででなく、講師の映像や図解を多く組み込まれている点でも参加者を飽きさせない工夫がされている点。

2.学習履歴が記録されるので、必須プログラムを履修したかどうかをシステムで瞬時に確認できること。今後の人事評価に職員の学習履歴やレポート提出などを評価項目に組み込んでいく場合に、Smart Boardingと人事管理システムを連携させることができる点。

3.オリジナルコンテンツを作りSmart Boardingに掲載できること。掲載されている既存のコンテンツも素晴らしいのですが、医療介護職員の方の関心は、医療介護の技術、知識、OJT、専門講師のセミナーなどが中心です。今回、私たちはKiwaオリジナルのコンテンツを、看護部、リハ部、人事、総務とグループ化し、グループ内でも分類して、それぞれの部門で必要な研修プログラムや研修動画を作成し掲載している点。これにより職員の関心が高まり、閲覧件数も増えており、自分たちで作った手作り感とオリジナリティのある学習プログラムは視聴するメンバーの心を惹きつけています。

実際の学習プログラム(一部抜粋)

 

オリジナルコンテンツと組み合わせて、自社独自の研修プログラムを作成!

― Smart Boardingをどのように活用し、人材育成・社員教育を行っていますか?

坂東様

Smart Boardingは社員教育プラットフォームとして、本来のOffJTで実施されている職員研修、勉強会、外部講師セミナー等の「サポート機能」と位置付けています。

例えば、医療現場での実習の映像や教育担当の話をオリジナルコンテンツに掲載することで、新人看護師は何度でも同じ映像を見ながら学習できます。また病院外の介護施設で働く人たちは、遠くから院内で実施している職員研修に参加するのが難しく、研修動画を掲載することにより、時間差がほとんどない状態で同じ研修内容を学習することが可能となっています。

また医療現場では終日多忙なため、Smart Boardingを休憩時間や通勤途中を利用して、興味のあるテーマから学んでもらうように告知しています。

また大前提として、私たち南労会は、基本理念「患者様の命の輝き(QOLQuality Of Life )を大切にする医療・介護を行います」を掲げており、この基本理念を実現できる人材を育てていくことを目標にしています。

― 基本理念を実現していくために、どのような人材の育成を目指していますか?

坂東様

基本理念を達成するための人材像として3つの要件を職員の方々に求めています。

①1つ目は、「知識・技術・経験」を高めること

②2つ目は、 持っている技術や知識を、チームの中で自分の役割や責任を果たしていくかを学ぶこと

③3つ目が、 患者や家族にも寄り添うためにも、どうあるべきか「人格形成」をしていくこと

この3つの要件は、医療に関わる中で進歩する医療介護の知識・技術・経験を積むことはプロとして求められることであり、次にその力を発揮するには周りのメンバーの協力を得て成果を上げていくチーム医療介護を支える一員としての組織人として必要な学びを続けること、そして最後に患者様の安心・安全を守り、元の生活に戻る、家族様のもとで安心して暮らしていけるように最後まで寄り添うという人間としての「正しいあり方」を学ぶということです。

― 目指す人財を育成していくために、Smart Boardingも含めて、具体的にどのような育成プログラムで運用していますか?

坂東様

具体的な制度・仕組み・ルールについては、
①知識・技術・経験の向上
外部から講師を招いて勉強会を開催したり、OJTを通じて学ぶ内容を基に自社オリジナルのコースを作成しています。特に、1度見ただけでは覚えきれないことも多いため、繰り返しコース内の動画や資料を見返せるようにしています。これにより、職員が「何度でも学び直しできる環境」を整えています。

②チーム医療やマネジメントの強化
私自身が講師となり、オリジナルの研修を実施しています。毎月配信している部署通信のメールに研修案内を載せ、周知しています。週に1回、17:15〜18:15の時間に病院内のホールで対面研修を実施しており、毎回約15名が参加しています。この研修内容をZoomで撮影し、Smart Boardingでも視聴できるようにしています。これにより、研修に参加できなかった職員にも内容を共有でき、学習の機会を広げています!

▼プロジェクトチームメンバーが講師を務めた研修

③人格形成

全職員が学ばなければならない全体研修として、昨年秋に「心理的安全性」研修を実施し、その内容をSmart Boardingに掲載しています。7つの習慣(R)の「共感による傾聴」の大切さを織り込んだ研修にしています。導入当初は私ひとりで進めていましていましたが、今年1月からプロジェクトチームを作り、法人全体の教育体系構築計画を積極的に進めています。

 

― プロジェクトチームでは具体的に、どのようなことを行っているのでしょうか?

坂東様

教育体系構築プロジェクトチームの目的は、法人が掲げる基本理念「私たちは患者様の命の輝き(Quality of life)を大切にする医療介護を行います」を実現できる人材を育成できる体系・制度を構築し、研修計画の立案・実施・検証を重ねて、法人の未来を担う人材を育てていくことです。

またそのために将来に向けての人事制度の改革を進めていくことをチームの役割・責任として活動を進めています。現在は、看護部から2名、リハビリテーション部から1名、そして私の4名で活動しており、今後の業務拡大に伴い、サブリーダーの招集や、介護事業、管理本部からの参加も検討しています。

評価制度とSmart Boardingを連動させていく

―Smart Boardingを活用して感じる効果、具体的なエピソードはありますか?

坂東様

現在Smart BoardingのID数は71日に40追加し240となっています。半数の職員の方が登録するまでになってきています。毎年4月に新卒職員が入ってきますので、彼らには最初からIDを付与しており、今後5年前後で全職員がID登録している環境を作ることを考えています。

現在は、人事評価に紐づけない自由な参加(自己啓蒙)として運用していますが、履修率は6割を超えてきました。法人は病院以外に介護事業施設が複数あり、そこで働く職員の方は、病院内で開催される重要な研修やセミナーに参加することが難しい状況でした。しかし、SmartBoardingのオリジナルコンテンツ掲載機能を活用して、現場の動画を送信することにより、介護施設職員も学習できるようになり非常に喜びの声をもらっています。

私たちチームの役割は、Smart Boardingをもっと利用してくださいと言うのではなく、Smart Boardingを使いたくなる案内や仕組みを作っていくことだと考えています。そのためには、今後も魅力あるオリジナルコンテンツを制作していくこと、そしてFCE様にも新しい魅力的なコンテンツを増やして頂ければと思っています。

ー今後、Smart Boardingをどのように活用していきたいですか?

坂東様

今後実現したいことは、「Smart Boardingを人事評価と連動していく」ことです。やはり今自分が学んでいることが評価に直結しているかどうかで、職員の参加度やモチベーションも変わっていきます。現在、ジュニア、シニア、マネジメントクラスといった階層を分けて、教育体系を構築しています。入社から34年の間には、「このプログラムは履修しておいてください」といった教育プログラムを指定し、Smart Boardingに自社コースとして入れていきます。

これにより、「このプログラムの履修を完了していないと、ジュニアからシニアへ進むことはできない」という形にする予定です。次のステージにキャリアアップするにあたり、必要なスキルや知識を身につけて欲しいですし、成長することを促す必要があると感じています。私たちは、学びや成長をサポートしていきたいと思っています。

ーどのような想いで、人財育成・組織風土づくりを進めていきますか?

坂東様

組織において、「人財を育てる」ことは最も重要な課題だと感じています。トップから最前線の現場まで、目指すべき方向を定めベクトルを一致させ、全員が同じ汗を流し苦労しながらも、最後まで自分の役割をやりとげる責任感をもつことにより「組織全体の成長を全員が感じ取れる」ように変化します。このような組織を目指しています!

加えて、今の教育体系構築プロジェクトのメンバーは、私と同じ未来を描き活動してくれる力強いメンバーであり、この勢いをさらに広げて、いつも伝えているウェーブ(渦巻き)を組織のいたるところで起こしていきます。

ー貴重なお話、ありがとうございました!

この記事を書いたコンサルタント

株式会社FCE (編集部)

株式会社FCE 人材育成コラム編集部です。
人材開発/研修を検討中の方、組織力の向上を目指し情報収集をしている方向けに有益なコンテンツを発信していけるようサイト運営をしております。

導入いただいたサービス

対象者層
  • 経営者層
  • 管理職層
  • 人事責任者層

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インプット(Eラーニング)だけでなく、アウトプット(オンライン研修)で何度も練習し、実際に現場で成果を出すことにこだわったオンライントレーニングシステムです。

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