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課題現場作業の特性から生じる教育機会の不足や、教育体制の運用課題、連携の改善に取り組みたい
COMPANY
株式会社ミツハシは、「お米の一貫メーカー」を目指し、米の卸売業を中心に事業を展開する企業です。
精米から製品開発までを一貫して手掛ける中で、主に精米事業、炊飯事業、新規開発事業の3つを柱としています。
精米事業では高品質な製品を安定供給し、炊飯事業ではご飯や巻物、おにぎりなど多様な製品を提供。新規開発事業では冷凍ご飯やグルテンフリーのお菓子など革新的な商品開発を行っています。
今回は、Smart Boardingを活用した教育プログラムについて、精米生産部の土橋様と伊藤様にお話を伺い、新入社員教育や研修資料の工夫、その成果について詳しくお聞きしました。
この事例のポイント
ライン業務が中心で学ぶ機会が限られていた工場現場において、Smart Boardingを活用することで、隙間時間を使った学びを実現しました。安全教育や食品表示などの必須研修を効率的に実施し、紙資料の配布・回収に要していた工数を大幅に削減。教育担当者からは「手間が省けて推進がしやすくなった」というポジティブな声が寄せられています。
Smart Boardingを活用し、最初から備わっているコンテンツを活用して階層別の研修プログラムを作成しています。さらに、これまで紙資料で管理していた工場教育をSmart Boardingにデジタル化して組み込むことで、管理の手間を大幅に削減しました。
2年に一度の風土調査では、「顧客視点」や「協力体制」といった項目でスコアが上昇。特に横の連携が強化されることで、組織全体の協力意識が高まりました。Smart Boardingは、教育を通じた組織文化の改善にも寄与しています。
INTERVIEW
土橋様
(責任者)
土橋様
(責任者)
Smart Boardingの導入を決めた理由は、動画学習と社内マニュアルの両方を一つのプラットフォームで活用できる点にあります。特に、FCEプログラムの内容は、ビジネスパーソンとして必要な基礎的な教育をカバーしており、現場の実務にすぐに活かせる内容が魅力的でした。
さらに、これまで紙ベースで配布していた社内マニュアルをSmart Boardingにアップロードすることで、資料配布の手間や工数が大幅に削減できました。
動画学習だけ、あるいはマニュアルのアップロードだけといった単機能のサービスが多い中で、これらを一つのプラットフォームに統合できる点が、Smart Boardingの大きな魅力だと感じています。
教育内容の管理がシンプルになるだけでなく、社員一人ひとりが必要なタイミングで学べる柔軟な仕組みを実現できました。
▼学習管理ができる画像▼
土橋様
(責任者)
Smart Boardingは、主に2つの方法で活用しています。
1つ目は、「等級制度に紐づいた階層別学習」です。社員の等級ごとに必要な内容を四半期ごとに学習コースとして配信し、計画的に人財育成を進められる仕組みを整えています。
社員ひとり一人が自分のレベルに応じた知識やスキルを体系的に習得できるようになりました。
2つ目は、工場内の「教育マニュアル」の配信と「テスト」の実施です。年間スケジュールに基づき、法令や食品安全、食品表示、薬剤の利用、労災対策など、工場で欠かせない内容を毎月配信しています。
その結果、現場の業務に必要な情報をタイムリーに共有できるようになり、安全で効率的な工場運営に役立っています。
土橋様
(責任者)
いくつか工夫を取り入れていますが、特に重要だった2点についてお伝えします。
1つ目は、「等級に合わせたカリキュラムの作成」です。
導入当初は、カリキュラムの内容や時間、期間をどのように設定したら良いのか分からず苦労しました。
しかし、Smart Boardingのカスタマーサクセスの方が一緒に学習プログラムを構築してくださり、大変助かりました。
等級ごとに適切な内容を配信できるようになったことで、社員一人ひとりのレベルに合った学びを提供できています。
▼カスタマーサクセスととの打ち合わせ▼
2つ目は、「実装前にテスト運用」を行ったことです。
実際に受講者が利用する前に、Smart Boardingのコース配信を担当している伊藤が自らコースを受講し、見え方やテスト問題に不具合がないかを細かく確認しています。
社員がストレスなく受講できる環境を整えることができています!
▼実際のSmart Boarding(一部)▼
土橋様
(責任者)
Smart Boardingを導入してから、従業員の学びに対する意識が大きく変わりました。
これまで、学習に積極的でなかった社員が、進んで動画を視聴するようになり、業務改善に向けた建設的な意見を出す場面が増えています。
現場で「こうすればもっと効率的になる」といった提案が生まれるようになり、社員一人ひとりが業務に対する意識を高めていると感じます。
また、風土調査の結果にもSmart Boardingの効果が現れていると感じます。
2年に一度の調査では、「顧客視点」や「協力体制」といった項目でスコアが向上しており、部署間の連携が強化しているという結果が見られました。
こうした変化は、チーム全体での協力意識の向上や業務効率の改善につながっていると考えています。
伊藤様
(担当者)
教育工数の大幅な削減もSmart Boarding導入の大きな成果の一つです。
以前は紙資料を回覧する方式だったため、リモート勤務や不在者がいると資料が滞ることが課題でした。
また、1つの資料を複数名で共有しながら使用していたため、同時に学習が進められず、時間がかかっていました。
Smart Boardingを導入したことで、社員が好きなタイミングで学習できるようになり、こうした課題が解消されました。教育の効率が格段に向上し、研修準備にかかる負担も軽減されました。
土橋様
(責任者)
今後は、Smart Boardingをさらに幅広く活用していきたいと考えています。
具体的には、未導入部署への展開を進めていきたいと思っています。現在は精米生産部での活用が中心ですが、
他の部門でも導入を検討しており、最終的には会社全体でSmart Boardingを教育の基盤として活用できる体制を構築したいです。
また、新人教育やOJTの効率化にも力を入れていきたいと考えています。
新人教育用の動画や作業マニュアルをSmart Boardingにアップロードし、社員がいつでも必要な情報にアクセスできる環境を整える予定です。こうした取り組みを通じて、Smart Boardingの活用を日常的なものとし、教育のプラットフォームとして組織に定着させたいと考えています。
最終的には、学びが職場文化として自然に定着する環境を目指していきたいです。
この記事を書いたコンサルタント
株式会社FCE (編集部)
株式会社FCE 人材育成コラム編集部です。
人材開発/研修を検討中の方、組織力の向上を目指し情報収集をしている方向けに有益なコンテンツを発信していけるようサイト運営をしております。
導入いただいたサービス
「知っている」から「できる」に導く定額制オンライントレーニングシステム
インプット(Eラーニング)だけでなく、アウトプット(オンライン研修)で何度も練習し、実際に現場で成果を出すことにこだわったオンライントレーニングシステムです。
POINT
その他の事例
導入前は、社員が学ぶ機会が非常に限られており、業務改善やキャリア形成が進みにくいという課題がありました。
①時間と場所の制約が、教育をしていくうえで大きな課題でした。精米工場ではライン業務が中心で、機械や設備を動かす現場作業が優先されるため、全員で集まって研修をするということが非常に難しい状態だったのです。
②加えて、自部署内の業務に注力する社員が多く、他部署との連携や業務改善が加速していかないという課題も感じていました。
また、若手メンバーから「管理職になりたくない」という声を聞くようになり、キャリア形成について考える機会が少ないということも改善していきたいと思っていました。
③さらに、教育資料の管理方法にも改善の余地がありました。
紙ベースの資料を配布・回収する方法では、リモートワークの普及に伴いスムーズに運用できない場面が増え、
結果として運用の手間がかかるケースがありました。