リーダーシップを発揮する社員の具体的な行動8選
社内のあるメールのやり取りの話です。
後輩から届いたメールの添付資料に気になる点があり、
私は、“なぜ気になったのか” “どうして欲しいのか”というような内容を書いて返信しました。
すると、後輩から
「ご丁寧にありがとうございました。
修正します。」
と返信が届いたんですが…
それを読んだ私は、
「あ!ちょっと細かいことをしつこく言いすぎちゃったかな」
と思ったんです。
感じ方の違い
このメールになんと返信しようか…
と、考えあぐねていたところ、隣に座っていた同僚が「どうしたの?」と声をかけてくれました。
そこで、私が気になる点を細かく指摘し「ご丁寧にありがとうございました。」と返信が来たこと。
私はそれを読んで「ちょっとしつこく言い過ぎたかな」と思っていることを話すと…
同僚は
「全然そんな意味じゃないと思うよ!気になるから変えて!だけより、何が気になって、どうして欲しいのかまで詳細に書いてくれているから『ご丁寧にありがとうございました』って文字通り受け取って良いと思うけどな。」
と。
確かに。
文字通り、受け取れば良いんだ。
これこそ、私の感じ方の違いから、誤解を招くというパターンなんだと思ったんです。
ご丁寧に の受け止め方
「ご丁寧にありがとうございました」という言い方自体は、ビジネスのやり取りで普通に使われますし失礼な表現ではありません。
一方で
「ご丁寧に」という言葉は、角度を変えると
「やたらと丁寧に」「バカ丁寧に」
といったような、ありがた迷惑という意味を含んだり、へりくだりすぎて、慇懃無礼な印象を与えることもあります。
例えば、ドラマの中のセリフで嫌味っぽく
「それはどうも!ご丁寧に!」
なんてセリフがありますよね。
この「ご丁寧に」という言葉も、話し方や表情が伴えばそれが感謝なのか嫌味の意味なのか、非言語の部分で伝わりやすくなります。
ただ、メールのやり取りだと、私のように違う受け取り方をしてしまうこともありますよね。
“そんな風に受け取る方がおかしい”と言われてしまえばそうかもしれませんが、
とはいえ、誤解を招かないために、なにか工夫できることはあるかもしれません。
温かいコミュニケーションが取れるチームに
さて、このことからの気づきをメルマガに書きたいんだけどと、後輩本人に相談しました。
すると、後輩が
「ぜひメルマガに書いてください。」
「もちろん嫌味の意味でなく、自分では気づかなかった視点でしたので細かく教えてくださって、丁寧に具体的なアドバイスをいただいてありがたいなと思って書いた一言でした。
私のように、そういう意味に捉えられる可能性があると知らずに使っている人もいるかもしれないので参考になると思います。ぜひ!」
と、言ってくれました。
メールはコンパクトに収めることが大事と言うけれど…
具体的に何が嬉しかったのか何が助かったのかなどを書き足す「温もりのある一言」も大事なんじゃないかな、と。
私はその後輩の言葉から、学んだのです。
「ご丁寧にありがとうございます。」
という言葉に
「私では気づけなかった視点でしたので、具体的にアドバイスしていただきありがとうございます。」
というプラスの一言があると、想いが伝わりやすいのかなと私自身も勉強になりました。
この気づきを与えてくれた後輩にも感謝し、温かいコミュニケーションが取れるチームを作っていきたいと気持ちを新たにしています。
川島でした。