リーダーシップを発揮する社員の具体的な行動8選
【お話を聞かせてくれた人】
家庭をもって変わったこと
働き方や考え方の変化について
中塘:パパになったことで働き方について、考え方に変化はありましたか?
大野:家庭をもったことで、働き方に対する考え方が大きく変化しました。20代の頃は、がむしゃらに朝夜問わず仕事に打ち込んでいましたが、結婚を機に将来の家庭や生活を想像するようになりました。そして、「今のままだと子どもの寝顔しか見られないのでは」と不安に思ったんです。子どもとの時間を大切にしたいという気持ちが芽生え、働き方や家庭での時間の使い方について真剣に考えるようになりました。また、子どもが生まれてから、「かわいい我が子のために頑張らないと」というモチベーションも芽生えましたね。
仲村:子どもが生まれたことで、勤務地や勤務スタイルを併せて考えるようになりました。もともと東京で働いていましたが、子どもが生まれた同時期にFCEトレーニング・カンパニー大阪支店の立ち上げの話が出ていました。妻の実家も大阪にあることから、生活のあり方や働く場所を考慮して、大阪に拠点を移すことにしました。振り返ってみると、子どもが生まれたことで働き方に対する考え方が変化しましたね。
仕事と育児の両立について
両立する上で意識していること
中塘:働き方や勤務地が変わったとのことでしたが、家庭と仕事の両立していくために何か意識していることはありますか?
大野:時間の使い方を意識しています。
特に9歳くらいまでは親と一緒にいてくれる貴重な時期だと思うのでできるだけ一緒にいたいと思っています。子どもが小学校に入学すると、学校があったり、新しい友達と遊んだりしますよね。そのため、親といてくれる今、息子と一緒に居られる時間をつくれるように、仕事と上手くバランスをとっています。
中塘:時間の使い方を考えるきっかけはありましたか?
大野:特にコロナの影響は大きかったですね。コロナ前までは、出社して帰りが遅くなることが多い生活を送っていました。ただコロナ禍ではリモートワークが急速に浸透し、家で仕事をすることが当たり前になりました。振り返ってみると、コロナ禍での働き方は家族と過ごす時間が増え、とても充実していたと感じています。
例えば、朝は息子を保育園に送ってから仕事を始めて、終業後は家族と食事を共にしたり、子どもとの時間を楽しんだりすることが出来ました。一日の中で通常通りの仕事をこなしつつも、家族との時間を過ごすことができ、コロナ禍での新しい働き方が家族と仕事のバランスを取る良い機会となりました。
中塘:現在はコロナも収まり、リモートワークでの働き方が残りつつも、出社される方が増えてきている印象があります。コロナ禍での働きと比べて、お子さんとの時間が少なくなったり、現在のワークスタイルへの影響などはありましたか?
大野:影響はありましたが、コロナ禍から継続して今も家族との時間が取れるようにスケジュールの調整を続けています。現在は支店に出社することもありますが、週に1~2回はテレワーク日をつくって”朝の子供の送り出し”や”家族との夕食を取る”など、自分なりにルールを設けています。仕事のスケジュールを調整しながら、家族との時間を大切にすることで、仕事とプライベートのバランスを保っています。仕事の合間で、良い息抜きになっていますし、メリハリもつけやすいです!
中塘:仲村さんは家庭と仕事を両立していくために意識されていることはありますか?
仲村:僕は妻と、「時間の使い方」について積極的に話し合うようにしています。お互いフルタイムで働いており、自分のやりたいことや仕事に取り組んでいます。そのため、一方が仕事に没頭しすぎると、相手の負担が増えてしまう可能性があると考え、お互いに時間を持てるように話し合いを重ねています。例えば、「この曜日は〇〇に時間を使いたいんだけどどうかな?」というような話し合いを意識的に増やしています。
中塘:どのくらいの頻度で奥様と話し合いをされますか?
仲村:ほぼ毎日のようにスケジュールを共有していますね。
例えば、今週末の話をすると、土曜日は子どもと家族の予定で1日埋まっています。ただ、研修講師としてスキルアップするため、自主練習をしたい。すると僕が練習をとれる時間は日曜日になります。ですので、僕が練習している午前中は妻にお願いをして、午後は僕が家に残り、妻はジムに行く、みたいな感じですね。
一か月単位で出張の確認や、お互いの要望を共有しながら、都度都度スケジュールを確認しています。
中塘:既に決まっている予定とそれぞれの要望を調整していくのですね。
会社の制度や環境について
両立する上で役に立っている制度や労働環境について
中塘:ご家庭との時間を取るにあたって、会社や上司に相談していますか?
仲村:相談しています!そして、ありがたいことに親身になって対応してもらいました。子育てや家庭のことも大切にしようと思ったとき、会社に相談したいことが出てきます。例えば、夕礼が終わった後の時間、振り返りや日報を書きたいけれど、夕ご飯やお風呂といった一番忙しい時間と被ってしまうんです。ですので上司に相談して、日報の提出時間を変更してもらいました。他にも様々なことを相談していますが、常に相談できる環境があることが、本当にありがたいですね。
大野:確かに、FCEは「時間の調整」を上司と相談しやすい環境であると思います。上司が相談に乗ってくれるだけでなく、リモートと出社日をフレキシブルに調整できるんですよね。
仲村:リモートワークでも働くことが出来る職種のため、家庭の時間も取りやすいのかもしれませんね。例えば、リモートワークの場合は僕が保育園への送り迎えが出来ますが、出張が続く場合は妻に担当してもらいます。もちろん妻も働いているのでお義母さんに手伝っていただくときもあります。会社の上司や同僚だけでなく、お義母さんのような協力者がいてくれると心強いですよね。
大野:確かに!僕らもお互いの実家が近いですし、妻も時短で働いているので助かっています。
社員同士の交流について
中塘:FCEの社員さん同士で、家庭でのお悩みを相談したり、交流しあう場はあるのでしょうか?
仲村:社員同士ですと、食事を一緒にしたり、お互いの家にお邪魔したりと家族間の交流はあります。特に直属の上司も同い年のお子さんがいて、いつも相談しています。家族との時間や仕事での悩みも共感してもらったり、真摯に向き合ってくれる姿勢がとてもありがたいですね。
大野:私の中で1つ印象的だった、上司のエピソードがあります。数年前、子供が生まれる時期と大阪から本社の移動が重なってしまいました。もちろん仕事も子どもも大切だと思っていましたが、子どものこれからを考えると仕事もしっかりしていきたいとも思っていました。そんな大事な時期に、上司が僕と妻を含め3人での話し合いの場を設けてくれました。私だけでなく、家族のことも考えてサポートをしてくださり本当に感謝しています。
他にも、子育て支援制度や、自分のキャリアプランを上司と相談できる「ライフプラン面談」という場もあります。やはり、自分の考えを伝える機会がないと、会社に伝わらないですし、伝えることで会社としても改善したり安心したり、次の一手を打ちやすくなると思います。
仲村:確かに。コアタイムの有無やハイブリットOKといった職種にもよるかもしれませんが、自分のしたいライフスタイルや働き方を理解してもらえる機会があるというのはとても大きいですね。もちろん、自分勝手な相談にならないように、会社が目指す方向性、期待されている役割を踏まえて相談することもとても大切です。今後は、自分の考えを相談しやすい環境があることをもっと後輩たちに発信していく事も大切だと思っています。
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今後の働き方
今後のキャリアプランについて
中塘:今後のキャリアプランについて、どのように考えられていますか?
仲村:そうですね、今後は会社規模も大きくなれば、自分がチームを引っ張っていく立場になっていくと思います。今は講師として個人での活動が中心ですが、今後はチームメンバーを指導し、マネジメントする必要が出てくるかもしれません。そのため、自分自身の時間だけでなく、チームメンバーとのコミュニケーションがますます重要になるため、今より時間の調整や確保が難しくなると思います。子育てとの両立が難しくなる可能性もありますが、FCEでは上司と相談できる環境が整っていますので、うまく調整していけると信じています。今後も柔軟な働き方を実現するために、積極的に相談し、チームと協力していきます。
大野:確かに、一人の時は自分の時間は自由に調整できていましたが、最近では、組織変更でチームのサブマネージャーとしてメンバーと関わる機会も増えてきました。そして、今後も働き方が変わっていく部分はあると思います。ただ、勤務時間や働くスタイルなどは、会社と相談しながら調整することができるので心配はしていません。もしこれから親になる後輩たちや今悩んでいる人がいたら、僕らのような働き方もできるんだということを伝えて安心してもらいたいですね。
中塘:お話を伺う中で、家庭と仕事との両立は「時間の使い方」が重要であると感じました。そして、両立を実現させるためには、仕事におけるタイムマネジメントをするために「自分の中でルールを作り、コントロール」していくセルフマネジメントも必要であると思いました。
あわせて、子育ては家庭内の協力や会社の仕組み・サポートが大切であると強く感じました。悩みを話しやすい環境・会社からの理解がある職場は、働く親にとって心強い支えとなるのではないかと思います。このような環境があることが、家庭と仕事の両立を実現するための重要なポイントであると考えられます。