リーダーシップを発揮する社員の具体的な行動8選
新入社員には、短期的・具体的目標を設定する
「新人って最初はいいけど、最初だけなんだよなぁ… 。あとはずっと受け身で、育成・指導が大変…」
なんて思うこと、あなたはありませんか?
なぜ、受け身の新人ができあがってしまうのでしょうか?
新人たちは元々、受け身人間だったのでしょうか?
もちろん、そうではありません。
もしかすると、それはあなたの新人に対しての指示の出し方に原因があるかもしれません…
短い期間で、挫折と成功体験を繰り返させ、「本気を出せる自分」に気づき、達成意欲、行動力を醸成する。
そのためには、「短期的・具体的目標を設定する」必要があります。
なぜ、短期的・具体的な目標を設定することが大切なのか?
一言でいうと、新人が受け身にならない環境をつくるためです。
例えばの話をしましょう。
新人が現場に配属された時、「半年後には、この部署のメンバーと同じ仕事ができるようになってくださいね!」という目標を伝えたとします。
すると、新人はこう言うでしょう。
「分かりました!私、頑張ります!!(キラキラ)」と。
でも、この伝え方で「今週1週間で何を達成するのか」を考え、「目標に向かって今日から自分が行動すべきこと」を決めることのできる新人はなかなかいません。
というか、ほぼいません。
おそらく、これは中途採用の方であったとしても、難しいと思います。
なぜならば、「半年」という期間は入社間もない新人には長期的すぎるからです。
そして、「この部署のメンバーと同じ仕事ができるようになる」では、あまりにも抽象的でイメージできないからです。
ですから、どれほどやる気のある新人でも、最初の言葉はこうなります。
「わかりました!それでは、まず何から始めたらいいですか?」
これが受け身の部下の始まりなんです。
Part1で学生から社会人への意識・あり方の切り替えができた後に、必要な事は「短期的で具体的な目標」を設定することなのです。
新入社員に対しての具体的な目標設定方法1
簡単な商材でもいいので、商品を導入いただく社数、商品を提案する商談アポ数
を目標にするのはいかがでしょうか。
例えば、商品の受注1件や商談アポ10件といった、具体的な目標です。
目標達成のためにまず自分が何をするべきなのか考えやすく、
少しの工夫が結果に表れるため、「自分で考える力」や「自分で考えるクセ」を身につけることができます。
その過程の中で、小さな挫折と小さな成功体験をたっぷり経験し、成果に繋がることで、「本気で考え、本気でやれば自分にも成果が出せるんだ!」ということに気付いてもらうことができます。
新入社員に対しての具体的な目標設定方法2
でも、こんな声も聞こえてきそうですね。
「営業では、競争の仕組みや短期的・具体的な目標設定がしやすいけれど、
営業以外の部署では難しいよね…」
営業以外の部署では難しい…
そんなことはありません!
どのような部署・業種・業界でも競争は取り入れることはできます。
例えば弊社の新人研修では、ビジネスマナー研修の中で、競争を取り入れています。
ただのビジネスマナー研修です。
どのようにしているのかというと、 マナーのトレーニングを通じて、具体的目標設定をして、チームごとにポイント獲得を競う、という仕組みを取り入れます。
一番気持ちの良い挨拶ができたら1ポイント。
敬語のテストにチーム全員で合格できたら3ポイント。
一番チャレンジングな発表をしたチームには5ポイント…などなど。
競争となるとみんな必死になります。
すると最後には、どんな風になるかというと、みんなどうしても発表をしたくて、「はい!はーい!私、発表しまーす!」と、全員立ち上がり、果てはぴょんぴょんジャンプし始める新人も出てきます…
短期的で具体的な目標設定によって、目標に対する責任感や達成意欲を引き出すことができるのです。
ポイントは、短い期間で、挫折と成功体験を繰り返すこと。
そして「本気を出せる自分」に気付き、達成意欲、行動力を身につけることです。
これは、中途採用でも一緒です。
ぜひ、取り入れてみてくださいね。
最終回でもある第3弾は、「PDCA編」についてお伝えします!