リーダーシップを発揮する社員の具体的な行動8選
なぜ、新入社員にもPDCAサイクルが必要なのか?
一言でいうと、目標達成に対して粘り強く、行動し続ける習慣を身に付けるためです。
新入社員研修の後、よくこんなご相談を受けることがあります。
「新入社員研修の時は、一生懸命主体的に取り組む姿勢が生まれていたのに、配属してしばらくすると、元に戻ってしまった…」
研修で、マインドセットと目標達成意欲を引き出すことができても、
いざ現場に出るとうまくいかないことばかり、壁にぶつかってばかりで、
あきらめてしまうというケースが多くあります。
そして目標達成できないのが続くと、未達成グセがつき、モチベーションもどんどん下がってしまいます…
だからこそ、頑張れば効果がすぐに出た新入社員研修の場だけでなく、
どんな環境に置かれても、どんな壁にぶつかっても、
目指す姿を実現するまで「やり抜く力」を身に付けてもらうことが、
新入社員育成の最後の鍵になります。
「やり抜く力」とは、目指す姿を実現する為に、
何をしたらいいのかを考え、実際に行動し、実行した結果、
うまくいかなくても、その要因を分析し目標達成するまで、行動を改善し続ける力のこと。
つまり、自力でPDCAサイクルを回す力を身に付けることが大切なのです。
PDCAサイクルという言葉自体は広く知られている言葉です。
「ただ、実際に行うのは難しい…」
「自力で回す、もしくは回させるのはもっと難しい…」
経営者や管理職の方からご相談を頂くことが、本当にたくさんあります。
うまくいくコツとしては「仕組み」を取り入れることです。弊社内では1枚ものの「PDCA実践シート」を使っています。
まず年間や月間の目標に対して、具体的に
〇いつ・いつまでに
〇どこで
〇誰が
〇誰に対して
〇何を
〇どちらから
〇どのように
〇どのくらいかけてやるのか
という計画(=PLAN)を立てます。
次にその計画を実行(=DO)した結果、目標に対して効果性が出ているのかという、検証(=CHECK)をします。
そして、必要があれば計画や行動を改善し実行(=ACTION)します。
これを1枚で見えるようにするのです。
すると、最低でも1週間に1回はPDCAサイクルを回すことができるので、目標に対して行動し続ける習慣化ができます。
これで、新入社員も仕組みさえあれば、なんとか自分で、計画立案→実行→検証→改善が1人でできるようになります。
PDCAサイクルを通じて、新入社員の思考・行動を理解する
そしてさらに、このシートを使って新入社員の指導をすると、
新入社員の思考、行動が具体的に見えてくる為、ポイントを絞って、必要なアドバイスやフォローを行うことができるようになります。
その結果、きっと彼らが今いる社員を突き上げる存在になり、良い競争関係が社内にできるはずです!
最後に、新入社員育成を担当される皆様へ
人材育成は、現場の上司や先輩の皆様のアプローチが重要な鍵となります。組織がもつ多くの資源の中で、人材の能力だけが、どこまでも可能性があるとも言われていますので、是非、1人ひとりの可能性を信じて、育成に取り組んでみてください。
以上、荻野 純子(おぎの じゅんこ)でした。