2024.08.20 2024.08.28
  • 若手・次世代リーダー

未来のリーダーを育てる! 学生に求められる考え方と企業が準備すべきこと

今回、インターン生中塘(なかとう)がFCEの成田さんにインタビューをしました。
学生インターンを受け入れる側の考えや取り組みについてリアルなお話を伺いました。

【目次】

【お話を聞かせてくれた人】

 

インターンの受け入れを始めたきっかけは?

中塘: インターンの受け入れを2023年から始められたとのことですが、始めようと思ったきっかけを教えてください。

成田: FCEトレーニング・カンパニー事業本部全体の組織が大きくなっていく中で、インサイドセールスの仕事ができる人財を増やしていきたいと思っていました。同時に学生インターンが社会について学びながら、実践を通して成長できる場も提供していきたいと考え、挑戦しました!

中塘: FCE社外からの募集だけでなく、内定者のインターンも受け入れていると聞きしました。

成田: はい! FCE全体として内定者インターンはもともと行っていましたが、FCEトレーニング・カンパニー事業本部としては今回が初めてでした。そこで、インターン生を募集したい旨をFCE全体を管轄している人財開発部門に相談し、受け入れが実現したのです・・!

中塘: そうだったんですね。学生を受け入れる際、どのような点を重視しているのでしょうか?

成田: 私たちは「様々なことを学び、活かしていきたい!」と思ってくれている学生、「新しい挑戦をして、成長したい」と成長意欲が高い学生を募集しています。ビジネスマナーやスキルはインターンを通して身についていくものなので、自分の知らないこと・やったことがないことに「挑戦しよう」という気持ちが大切です。また、FCE全体として、バリュー・カルチャーを大切にしているので、会社が大切にしていることについては面接時にも一緒に確認しています。

インターン生が成長できる働く環境 ~ 3つのポイント ~

中塘: インターン生の研修の中で工夫していることはありますか?

成田: 大きく3つあります。

① 朝礼でのゴール設定と夕礼でのゴールの振り返り、月次の振り返り

② 社員やインターン生同士で、練習やコミュニケーションを取る時間を意識的に作っていること

③ 社員教育プラットフォームSmart Boardingの活用

中塘: それぞれについて詳しく教えてください!

I. ゴール設定と振り返り~長くインターン生が長期的に活躍できる仕組み~

成田: まず1つ目は「朝礼で1日のゴール設定をし、夕礼でゴールの振り返りを行うこと」です。日々の業務でPDCAを回す習慣を身に着けてほしいと思い、実施しています。

中塘: ゴールは、どのような点に気をつけて設定するのでしょうか?

成田: 最初のうちは、「背伸びしすぎない」目標を設定してほしいと思っています。特にゴール設定では、自分の勤務時間から逆算して、行動目標を設定してもらうようにしています。

例えば、インターン生に実際に立ててもらう目標は、「架電数」「アポ獲得件数」です。もちろん「アポ獲得件数」も良い目標ですが、アポは電話したお客様のニーズやタイミングによって変わり、コントロールできない部分もあります。ですから「架電数」という自分でコントロールすることが出来る目標も一緒に設定してもらいます。勤務時間の中で、架電できる時間が1時間あるとすると、その中で「〇件架電する」といった形でゴールを設定してもらうようにしています。

中塘: 自分でコントロールできる行動量を具体的に設定し、どのように目標を達成するのかを考えることが重要なんですね! 特に、日次・月次のゴールの振り返りは社員の皆さんと一緒に行うので主観的・客観的の両面で自身の活動を見直す良い機会です!

成田: そうなのです。振り返りは何より重要で、目標に対する結果だけでなく、自分が行ったことに対して、「うまくいったこと・うまくいかなかったこと」を考える。そして、うまくいかなかったことは、そのままにせず、次月に向けて具体的にどのような行動を取るのかを考えるよう伝えています。この習慣はインターンの活動だけでなく、社会人として働くうえでも大切な事です。

➤ 目的と目標の違いについて
 

➤ 目標設定の仕方

II. 練習時間の確保 ~コミュニケーションを取りあえる環境づくり~

成田: 2つ目は、社員やインターン生同士で、練習やコミュニケーションの時間を意識的に作っていることです。

中塘: そうでしたね・・!電話をかける業務が始まる前に、研修やたくさんロールプレイングをさせていただきました。

成田: 多くのインターン生は電話をかけるという業務を初めて行います。できるだけ多くの疑似体験を積んでもらい、業務に関する不安、特に電話に対する不安を軽減した状態で業務をスタートしてほしいと思っています。

中塘: スクリプトをいただいて練習することはもちろん、ロープレを通して「どのような返答が多いのか」や「ヒアリングの流れ」を事前に把握することが出来ました。事前準備できたので安心しましたし、なにより社員の方とコミュニケーションを定期的に取ることが出来たので、「社会人がどのような働き方や考え方」しているかも勉強できました!

III. e-ラーニングの活用 ~デジタルネイティブに合わせた教育手法~

成田: 3つ目は自社のサービスである「社員教育プラットホームSmart Boarding」を活用して幅広く学べる環境を整えていることです。Smart Boarding上に「インターン生育成プログラム」という学習コースを作成し、入社後のPC設定からビジネスマナー・スキル、またOJTで教える内容を復習できるようにしています。
今までは1から10まですべて教えていたものを、まずSmart Boarding上で学んでもらい、その上でアウトプットしてもらうように変えたことで、教える側の負担を軽減できていますね。

中塘: 私もビジネスマナーも見ましたし、オンライントレーニングにも参加しました!

成田: さらに、受講してもらうe-ラーニングのコンテンツは自由に選べるので、「各個人に合わせて必要なスキル」「追加で知っておいてほしい知識」をコースに組み込むことができます。朝礼や夕礼の時間や活動の中でインターン生から相談してもらった際には、もちろんその場で解決策を伝えるとともに、何度も振り返りができるように「この動画がおすすめ」と伝えることもあります。

中塘: 私はヒアリングや商談の動画をコースに組み込んでいただきました!自分が架電しアポを獲得した後にどのような商談が行われているか動画を通して知ることができたので、自分の業務がどのような過程を担っているのかイメージしやすかったです。

< Smart Boarding インターン生 オンライントレーニングコース >

Smart Boardingの資料を見てみる >> https://www.smartboarding.net/documents/651/

Z世代に寄り添った教育・指導

成長意欲を高めるためのポイント

中塘: インターン生と関わるときに気を付けている事や、意識的にこれはしようと思っていることはありますか?

成田: 大きく2つ意識していることがあります。

1つ目は、「目標をインターン生自身が決め、決めたことを達成してもらうこと」です。「〇〇の目標を達成してね」と指示することもできますが、それではやらされ感になってしまう場合も多く、せっかく学生の時間を使ってインターンをしている中でもったいないと思います。インターン生自身が「こんな自分になりたい」と思い、そのための目標を設定し、達成してもらうことが重要です。

中塘: 目標の立て方について研修でレクチャーしていただきました。自分で立てた目標に対してのアドバイスや目標達成のための行動計画についても学びました。

成田: そうですね。私たちも目標の目安は用意していますが、最終的には本人が1か月間に取り組みたいことを尊重して設定してもらっています。ただ、あまりにも乖離してしまっている目標設定の場合はアドバイスを交えながら提案する場合もありますね。

中塘: 2つ目に意識されていることは何ですか?

成田: インプットする時間を確保してもらうことです。例えば、勤務時間が5時間とすると、「5時間ずっと電話しましょう」ではなく、必要なスキルや知識を学ぶ時間をその中で確保してもらうようにしています。

中塘: Smart Boarding内のオンライントレーニングや動画コンテンツをたくさん活用させていただきました!

成田: 単純に業務をこなすだけでなく、インターン生本人が身に着けたいと思っているスキルや知識をサポートできるように、学べる機会やチャレンジできる環境を作っています!

今後の展望

今後の展望とFCEのアピールポイント

中塘: 内定者のほかに外部からインターン生を募集していると思いますが、今後の展望はありますか?

成田: 目標として、インターン生の人数を10名くらいに増やし、インターン生だけのチームで、正社員1人が月間で取るアポイントをチーム全体で創出できるようにしたいと思っています。また、インターン生のチームの中でもリーダーの経験を積めるような環境を整えていきたいですね。インターン生にとって多くの学びを得られる場がある組織にしたいです。

中塘: 人数が今後増えていくと思うのですが、朝礼や夕礼の振り返り、研修などはどのように進めていく予定ですか?

成田: チームリーダーが振り返りを実施できる体制を整えていきたいと考えています。研修についてSmart Boardingを使用し、チーム内で情報共有を行ったり、比較的世代が近いFCEの新卒社員とのコミュニケーションの機会を設けたりする予定です。

中塘: 電話の業務の他に展示会に参加することができますよね!
展示会ではどのような業務を行うのでしょうか?

成田: 基本的には、色々な目的で来場される方と名刺交換をしたり、サービスの説明を通して興味を持っていただいたお客様には商談を設定するといった業務をしてもらっています。将来的には、「インターン生チーム大活躍!」というような状態にしていきたいですね!

中塘: 展示会に参加されたインターン生の方々のお話を聞いて、展示会の存在は大きいなと感じていました!特に対面で行う臨場感や電話で話すお客様と実際に会話できる貴重な機会です!展示会はインターンを始めてどれくらいから参加できるのでしょうか?

成田: いつでも大丈夫です!展示会の日程と、エリアを相談しながら可能であればすぐに参加してもらって大丈夫です。エリアについても東京・大阪・名古屋・福岡と参加規模を拡げている状態ですので、ぜひ参加してもらえればと思っています。

中塘: FCEトレーニング・カンパニー事業本部のインターンの良さについてお願いします!

成田: FCEトレーニング・カンパニー事業本部のインターンでは、自分が学びたいと思ったことを学べる環境を整えています。

そして主軸となる業務内容である「電話をする」ということに対して、

「電話をする」 = 不安で怖い・ネガティブではなく、
「電話する」 = 色々な業界の人に1番多く接することが出来る仕事

と捉えてほしいです! 業務を通していろいろな業界の悩みを知ることが出来ますし、特に人財育成の悩みというのは、経営の悩みとも直結することが多いので、勉強になると思います。
成長意欲をもって、積極的にスキルや知識を、身につけていってほしいです!

 

インターン生の受け入れ、内定者教育、新入社員研修、中途入社音ボーディングなど、教育制度作りを伴奏型支援でサポートする社員教育プラットフォーム「Smart Boarding」とは?

Smart Boardingの資料を見てみる >> https://www.smartboarding.net/documents/651/

 

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この記事を書いたコンサルタント

株式会社FCE (編集部)

株式会社FCE 人材育成コラム編集部です。
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