リーダーシップを発揮する社員の具体的な行動8選
こんにちは。荻野純子です。
FCEトレーニング・カンパニーでは、
主に管理職向け企業研修の講師を務めています。
https://www.training-c.co.jp/__cms__/company/director.html
「トレマガ」をお読みの方の中には、研修でお会いした方も多いようで、
ちょっと緊張もしています(笑)。
普段のトレーニングさながらのコーナーにしたいと思っていますので、
どうぞお付き合いくださいね。
さて、最近ある企業様で行った研修で、こんなご相談をいただきました。
「褒めると甘えるし、叱るとすねてやる気を失うし。部下への接し方が決められません…」
実はよく聞くこのお悩み。わたしはよくこうお答えします。
「褒めるか、叱るか。どちらかに決めることはないんですよ!」
多くの方がびっくりされますが、なぜかといえば、
「褒める」も「叱る」も、実は目的が一緒だからなんです。
その目的とは・・・「部下のモチベーションを上げること」。
みなさまの職場には、5月に入り
失敗続きで落ち込んでいる新入社員なども、いるのではないでしょうか?
そんな彼らのモチベーションを高める、
「褒め方のコツ」について今日はお伝えしたいと思います。
「褒める」目的は、モチベーションを上げて、その結果、
部下が良い行動を習慣化し、成長してもらうためとも言えます。
そのための効果的な「褒め方」には、次の5つのポイントがあります。
1.「I」メッセージで褒める
2.小さなことでも褒める
3.できたことを褒める
4.プロセスを褒める
5.感謝する
全てとても大切なのですが・・・
今回は、特に大切で、かつ、多くの上司が苦手とする
1.「I」メッセージで褒める
にフォーカスしてお伝えしようと思います!
「I」メッセージとは、
相手ではなく自分を主語にして伝えることばのことです。
たとえば、
A.「(あなたは)すごい頑張っているね」
B.「(わたしは)あなたが頑張っている姿を見るの、すごく嬉しいよ」
というのでは、Bの方が嬉しく感じる人が多いのではないかと思います。
ただ単に「頑張っているかどうか」を評価されるよりも、
自分という主語を踏まえて言葉を選ぶ、「I」メッセージを使って、
上司自身の気持ちや思ったことを伝えることで、
部下はより強く「自分が頑張っている姿が、本当に上司に認めてもらえたんだ」
と、思うことができます。
具体的な行動とともに、自分の「気持ち」を伝えることで、
実は、部下は「嬉しい」「良かった」という感情が増すんです。
みなさまの普段の言葉はどうでしょうか?
「(あなたは)○○ができるようになったね」
「(あなたは)こういうところが、良いところだよね」
という言葉、多くありませんか?
もちろん、悪くはないのですが、もう一歩!
「(わたしは)あなたが、○○ができるようになって助かっているよ」
「(わたしは)あなたの、こういうところが、素晴らしいと思うよ」
というように、
「I」メッセージを是非使ってみてください!
きっと、部下のモチベーションの上がり方が、
さらにもう一段、増すはずです!
とはいえ、実践するのは難しい・・・。
そう思う方も多いかもしれません。
だからこそ研修であれば、ここで実際の場面を想定した
「トレーニング」を行うのですが、トレマガではそうもいきません(笑)。
ですので、このメールを読み終わったら、
ぜひパソコンから顔をあげて、部下に声をかけてみてください!
少しだけ驚かれるかもしれませんが(笑)、
必ず、あなたにも良い結果が訪れるはずですよ。