リーダーシップを発揮する社員の具体的な行動8選
「あー忙しい…」
「忙しい時に、何か決断することはすごく面倒なことなので、決断が雑になってしまいます…まぁそれでもいいや…と思ったことは、大抵あとで後悔することになります。だから、決断する回数を減らすために「仕組みにできることは仕組みにする」という言葉がとても心に残りました。」
先日の朝礼が終わって、弊社の経理の人の報告書に書いてあった言葉です。
実は私たちの会社では、朝礼が終わったら、3日以内に朝礼から得た気付きと、やると決めたアクションを全グループ社員に送るということをしています。
「えっ?そんなことしてんの?」
と思った人もいると思いますが、これには、ある大事な目的があります。実はこれも伝える達人になる訓練の一環なのです。
(最近毎回伝える達人の話をトレマガで取り上げていますが、「?」と思った方は、以前のトレマガを見てください。)
トレマガ <第88号>ちかん力
受け取る達人は、どんなことからでも、どんな人からでも気付きを得て、自分事にし、すぐにアクションに移すことができる。ということで、こんな取り組みをしています。
その中で、あったのが冒頭の気付きでした。この気付きの元となったのは、会長の石川が話をした、「スティーブ・ジョブズは、なぜ毎日同じ服を着るのか?」という話でした。この話を聞いていた社員たちは、グリグリメモをしていました。
(もちろん私も含め、です。)
スティーブ・ジョブズは、なぜ毎日同じ服を着るのか?
先日の朝礼のメインの議題は、「仕組み化」でした。(仕組み化についての前回のトレマガはコチラ)
トレマガ <第92号>仕組みで解決しろよ!
その時に、会長からあった話は、こんな話でした。
「スティーブ・ジョブズは、なぜ毎日同じ服を着るのか?」
・・・
・・・知っていますか?
ご存知の方も多いと思いますが、アップルの共同創業者、スティーブ・ジョブズは生前、黒のタートルネックにジーンズ、足下はスニーカーというスタイルを貫いていました。
なぜなのか?
ストレートに答えを言ってしまうと、それは、「決断の回数を減らすため」だそうです。実はこれは多くの成功者が実践していることなのだそうです。なぜ、多くの成功者が「決断の回数を減らす」努力をしているのか?
理由は、簡単に言うと、決断をすると疲れてしまうからです。
決断疲れ、という言葉があるそうですが、小さな決断を繰り返すと、いざという時の、大きな決断の正確性が下がってしまうそうで、それを回避するために、このような「決断の回数を減らす」努力、習慣が必要なのだそうです。
毎日同じ服を着る成功者は、スティーブ・ジョブズに限った話ではなく、一般相対性理論で有名なアインシュタインも、毎朝何を着るかを決めるのは時間の無駄だと考え、同じスーツの別モデルを複数購入していたと言われています。
またFacebookのCEO、マーク・ザッカーバーグも日々お決まりのグレーのTシャツや、黒のパーカー、ジーンズを身にまとっています。
ザッカーバーグは、以下のように話をしていました。
「僕は社会への貢献に関係しない決断はできるだけ下さないようにしている。実はこれは多くの心理学的な理論に基づいていることで、何を食べるか、何を着るかなどのたとえ小さな決断でも、繰り返し行っているとエネルギーを消費してしまうんだ。日々の生活の小さな物事にエネルギーを注いでしまうと、僕は自分の仕事をしていないように感じてしまう。最高のサービスを提供して、10億人以上もの人々を繋げることこそ、僕のすべきことなんだ。ちょっとおかしく聞こえるかもしれないけど、それがぼくの理由だよ。」
決断の回数を減らせ
「だから仕組み化が必要なんだ!」今まで仕組み化について、必要だとなんとなく分かっていながら、できていなかったのは、理屈が分かっていなかったからかもしれません。
この朝礼以来、急に「仕組み化!仕組み化!」と言い始めたので、最近社内で少し流行りの共通言語になっています。
冒頭の経理の方も、朝礼の気付きの報告書の最後にこんなことを書いていました。
「何か決断をしなければならない場になったとき、この判断は仕組み化・ルール化できないものかいったん立ち止まって考えることを癖づけます。手順だけでなく、ルール化できたものに関しては、マニュアルとして残し、このマニュアルをみれば誰でもできるという状態を作ります。また、経理処理をするときに迷っていることや非効率と思っていることがないか次回のミーティングでメンバーにヒアリングしてみます。」
決断の回数を減らすことで、決断疲れが減り、あなたとあなたの組織の生産性が上がるヒントにして頂けたらと思います。
以上、天大でした。
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