リーダーシップを発揮する社員の具体的な行動8選
なかなか行動できない人が行動できるようになる特効薬
さて、このような「セリフ」を部下にかけてあげたことはありませんか?「その件なら、〇〇さんに相談してみるといいよ。」
「この業界を攻略するには、まずは商品パンフレットやセールスツールの見直しから始めたら?」
「顧客満足度を上げたいなら、まずは顧客との接触頻度を高めてみたらどう?」
「チームワークを良くするには、まずはチームメンバー間でコミュニケーションを多く取ったほうがいいよ。一緒に食事に行ったりするのもいいと思うね。」
そして、このような「アドバイス」「助言」「提案」をあなたの部下にかけたとき、こんな返答がかえってきませんでしたか?
「それ、いいですね!!早速やってみます!」
実に、気持ちのいい返事ですよね!こんな返事をもらったら「アドバイス」や「助言」を役立たせてくれるかな、とちょっと期待しますよね。
ですが、あんなに気持ちのいい返事をくれたのに、、、しばらく経ってから、「そういえば、この間話した件どうなった?」と聞いてみるとどうでしょう。
「あ、まだやってません…。」「あ、これからやります…。」
なんて、返答が…。(悲しいですが、何回聞いたことでしょう…泣)
こんな返答を聞いて「え、、、どうしてまだやってないの??」とがっかりしたことはないでしょうか?せっかくのアイディアやアドバイスも、実行されなければ、何の成果も生まないのですから、、、あなたが、がっかりするのも当然ですね。
成果を出し続ける人となかなか成果を生み出せない人の大きな違い
きっと、お気づきの方もいらっしゃるのではないでしょうか。そう、「成果を出し続ける人」と「なかなか成果を生み出せない人」の大きな違いの一つが「行動を起こす力=実行力」の強さです。弊社はこれまで、多くの「ビジネスパーソンの育成」に携わってきました。
やはり、成果を出し続ける「トップクラスのビジネスパーソン」はこの「実行力」がずば抜けています。繰り返しになりますが「行動を起こして初めて成果が生まれる」のですから、当たり前といえば、
当たり前なのですが・・・。
では「やります!」と言って「なかなか実行できない」つまり、行動を起こすのが苦手なタイプの部下の「行動を起こす力」を強化するには、どうしたらいいのでしょうか?
「行動を起こす力」を強化する
ここで一つ、効果的な方法をご紹介します。それが「具体化の質問」です。「具体化の質問」とは、下記のように、行動を具体的にする質問のことを指します。- 「いつ、いつまでに」行うのか?
- 「誰が、誰に対して」行うのか?
- 「何を」行うのか?
- 「どれくらい、どのように」行うのか?
この質問をすることで、より具体的な行動設定を促すことができます。
たとえば「顧客との接触頻度を高める」だけだと、具体的にどんな行動をするのか不透明ですよね。ここで、先ほどの「具体化の質問」を使ってみましょう。
- 「いつまでに?」→「10月20日までに」
- 「誰が、誰に対して?」→「担当顧客40社に対して、私とアシスタントのBさんが」
- 「何を?」→「顧客フォローを」
- 「どれくらい、どのように行うの?」→「40社全てに電話をかけ、今のサービスについての満足度と改善の要望がないかどうかを確認する。」
すると、このような具体的な行動になります。
「10月20日までに、担当顧客40社に対して、私とアシスタントのBさんが、電話をかけ、今のサービスについての満足度と改善の要望がないかどうかを確認する。」
今、この記事を読んでいるあなたも、実際に何を行うのかがイメージできたのではないでしょうか?こうやって行動を具体化できていて、実行のイメージを持てれば、行動は起こしやすくなります。
「行動を起さなければ、何も生まれない」
「行動を起こしにくい部下」には、実行することの「方向性やテーマ」の確認で終わらずに、「具体的な行動」まで設定するようにすること。こうすることで、確実に実行度が高まります。そして更に、行動の内容・期限も明確なので、その後のマネジメントやフォローも行いやすくなりますね。ぜひ、あなたの「具体化の質問」で、行動を起こしやすい環境を作ってみてくださいね。