リーダーシップを発揮する社員の具体的な行動8選
FCEトレーニング・カンパニーの江口です。
「Z世代」といわれる今年の新卒世代。
私が属するチームにも研修期間を終え、新卒のメンバーが合流し、早1カ月が経過しました。
気づけば私も社会に出て12年以上経過している事から、干支でいうと一周以上周ったメンバーになります。
ある時、その新卒メンバーに上司が事例で説明していて「ちなみに〇〇さんは、 これこれ(事例)って知っているかな?」と質問すると、「すみません、知りません。」と即答していました…
私たち世代のビジネスパーソンには常識でリアルタイムで経験してきた事例が通じないとは…と、衝撃でした。(「知りません」といったメンバーは、YouTubeで事例を検索していたようです)
これまで培ってきた常識や価値観で「普通だったら、〇〇するよね」「こういう場合、こうだよね」といっても、伝わらない日が来るなんて…
なんて、少しだけ「Z世代」とのコミュニケーションに違和感というか、、、噛み合わない感覚を覚えました。
(正直、コロナ前だったら、仕事でコミュニケーションが少しうまくいかなくても、飲みに行って、腹を割って話せれば、距離が縮まったのに!…なんて、思ったり。)
そんな中、私は人の「価値観」を理解するサーベイのプロジェクトに加わる事になりました。
学んでいく内に分かったのは、性格と違って価値観とは、表面的には見えにくいもの。
けれど、価値観を理解することが出来れば、自分自身はもちろん、他人に対しても内発的動機付けに繋がるものである。
ということです。
ちなみに、今回私たちが扱う価値観サーベイは、55種類の価値観を11種類のモチベーターと言われる価値観に集約。その11種類のモチベーターの組み合わせによって、実に70万通り、人それぞれの価値観を見出す事が出来るものなのです。
お祭り男の私は社交性が高いので、社内のメンバーと関わる際に「オフの場の交流は当然必要だ!」と思っていました。
でも、世の中には、上司の飲みに連れていかれることや、忘年会などの社内イベントでさえも気分が乗らない。
それだけならまだしも、それらのイベント自体をパワハラと思う人がいる。
…と、ニュースでみたときには衝撃でした。
例えると、私は「自分がそういう機会が必要だ!」と思う人間だからこそ、よかれと思って、メンバーをリモート飲み会に誘っても私のように喜ぶメンバーだけではない…
ということです。
どんなコミュニケーションをとればいいの?
私以外にも、部下に対してどのようなコミュニケーションとっていくのがいいのか、連日、多くの企業様からご相談を頂きます。
私も実は悩んでいました。
なぜならば、恥ずかしながら私は、仕事の時はある程度、坦々とドライに仕事を進めても、オフの場(ランチや飲み会)などで、コミュニケーションをとれば、信頼関係は構築できる!というこれまでのやり方に依存していたからです。
まさに、プロジェクトにジョインした新卒メンバーとどのようにコミュニケーションをとればいいのか…という悩みに直面。
世代間ギャップがあるし、オフの場のコミュニケーションを取ったところで距離が縮むかどうかわからない…
「Z世代」にとっての当たり前を学んでみて、話題に乗ってみても、逆に必死なおじさん感がでてしまいそうだななんて二の足を踏んでしまったり…
どうやって、上手くコミュニケーションをとり、プロジェクトを成功させようか…
そんなふうに考えていたのです。
意識せずに事業の未来について雑談した時に感じた手応え
ですがある時、今回関わっているプロジェクトの未来についてその部下と一緒に雑談をしながら想像する機会がありました。
・有名人のトップモチベーターと一言コメントが公開されたらおもしろいかもね~
・こんな機能があったらもっとお客様に喜んで貰いたい
・このシステムを変えたらもっとお客様は便利になるよね~
・実際に活用したユーザーの声が、誰もが見られるようなサイトがあったらおもしろいね!
かなり盛り上がり、世代間のギャップなど関係なく、新卒のメンバーとこれまでで最も心が近づいた感覚を得た時間となりました!
実は…私は純粋に今のプロジェクトの未来を考えたくて一緒に話していただけなので、意識していたわけではなかったのですが、後から気づいたことがあります。
今回のこの会話は、部下が大切にしている価値観(モチベーター)の要素に通ずるものが多かったのです。
この「価値観」というのは、世代のギャップに関わらず、
そのメンバーが大事だと感じるもの。
そのメンバー個人が大事にしている
価値観を活かした会話ができたからこそ、
これまでのように
上辺だけのコミュニケーションではなく、
本当にお互いを理解できた
感覚が得られたのだと思います。
相手の価値観を理解し、大切にしたコミュニケーションや会話、ディスカッションができれば、こんなにも心が近づけて、建設的な空間ができる。
そんな手応えを得ました。
改めて考えると、初めてマネジメントをした際に、「今の新卒は宇宙人だよ!」と世間が言っていた言葉に賛同してしまっていたこともあり、世代間のギャップをマイナスに捉えすぎていたのです。
ですが決して、世代間のギャップが問題ではなく、人それぞれ異なる価値観を理解していないことが問題であると今は思えます。
そして、その価値観を尊重しあうことができれば、私のように「常識だ!」「当たり前だ!」と思っていることを、壊してくれる「きっかけ」になるものです。
そして、その「きっかけ」は時に最良のものを得るヒントやチャンスをくれるのではないでしょうか。
以上、江口でした!
PS
色んな企業様から上司と部下との関係性に関する変化の声を頂ける事が、何より嬉しいです。
ぜひ、「価値観」についてのセミナーにご参加くださいね。
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