2021.11.08 2024.09.01
  • チーム・組織づくり

自己肯定感を高める方法を解説!低い人の特徴ややってはいけない習慣とは?

【目次】

自己肯定感とは

自己肯定感とは「自分自身を認め、肯定する感情や考え方」のことです。他人の評価に左右されることなく「自分はこのままでいいんだ」と自分を肯定できる人は、何事においてもポジティブに考えられ、自信を持つきっかけになります。

一方で自己肯定感が低い人は何事においても自分を認めることができません。

どれだけ努力をして成果を出したとしても「この程度じゃ全然だめだ」と認められず、どんどん自分を追い詰めてしまいます。

自己肯定感は当人の原動力にも影響を及ぼし、肯定感の有無が生活の質を左右するといっても過言ではないでしょう。

自己肯定感は気持ちの持ち方や考え方一つで高めることができます。どんなに頑張っても自分を認められない人は、まずは自分自身への評価を見直すところからスタートしてみるとよいかもしれません。

 

自己肯定感が低い人の特徴

自己肯定感が低い人には、いくつか共通する特徴があります。

もちろん各個人の性格などによって見え方は異なりますが、下記のような傾向がある人は自己肯定感が低い可能性が高いでしょう。

 

決断や判断が苦手で優柔不断

自己肯定感が低い人は周囲からの評価を気にすることに加えて、自分の考えに自信が持てないため、判断や決断が求められる場面で優柔不断になりがちです。

会議などでは周囲に合わせて意見を変えてしまうケースも多いため、場合によっては一貫性がない人物だと判断されてしまう恐れがあります。

 

自身に対する信頼感が低い

仕事を任されそうなとき、自己肯定感が低い人は自分自身への信頼感が低いです。

そのため「自分には務まらないのではないか」「やっても失敗するだけだ」といった不信感や不安のほうが大きくなってしまいます。このような心理から新しいことへの挑戦に消極的で保守的な行動を選ぶ場面が多いです。

 

他人に対して承認欲求や依存欲求が強い

自分の考えや判断に自信が持てないため、自己肯定感が低い人は他人に認めてほしいという承認欲求が強くなります。また他人に依存することで安心感を得られるので、常に他人の意見に賛同していたり、誰かの指示を求めていたりという状況も珍しくありません。

行動の指針が他人の指示になっているため、仮に失敗したとしても「あの人の指示が悪かったからだ」と責任を転嫁しがちです。

 

無意識に自分と他人を比較する

自己肯定感が低い人は、常に他人と自分を比較してしまう癖を持っていることが多いです。

他人と自分を比較すること自体は自己成長にも効果的な方法ですが、自己肯定感が低い人は高確率で自分を下として評価してしまいます。「あの人はできているのに自分にはできない…」と自己評価を下げてしまい、さらに肯定感が低下する悪循環に陥ってしまうのです。

 

自己肯定感が高い人の特徴

自己肯定感が高い人の周囲には人が集まりやすく、仕事でも評価されるケースが多いです。自己肯定感が高い人にも、共通する特徴がいくつか見られます。ここから自己肯定感が高い人の具体的な特徴を3つご紹介します。

 

主体性と自信があり能動的

自己肯定感が高い人は「ありのままの自分」を受け入れているため、自分が正解だと思う行動を迷わずとることができます。そのため主体性があり、自信を持って物事に取り組む人が多いです。

基本的にポジティブ思考であり、失敗を恐れずチャレンジするという積極性にも優れています。万が一失敗したとしても、失敗を自分の成長に繋げて次に活かすことができます。

仕事では未知のことにも率先して声を上げられるため、成果の有無を問わず上司や会社に評価される場面も少なくありません。周囲に振り回されることなく自分の意見を持っているので、他人からの信頼を得やすいのが最大の魅力であり特徴でしょう。

 

自身の強みと弱みを正確に把握している

自分のことを誰よりも理解しているため、客観的な自身の強みと弱みを正確に把握しています。ただ弱みも自分らしさの一部と捉えることで卑屈になることはなく、むしろ魅力の一つとして表現しているケースが多いです。

 

他人を尊重し認めることができる

自己肯定感が高い人は自分を認めているため、他人の意見を見下したり否定したりする必要がありません。相手を尊重しながら人間関係を構築でき、自分と相手との違いを認め合いながら付き合っていけるため、敵をつくりにくいタイプといえます。

以上が自己肯定感が低い人、高い人に見られる特徴です。自己肯定感が低い人は高い人に比べて生きづらさを感じているケースが多く、何とかして自己否定から抜け出したいと思っている人も少なくありません。

 

自己肯定感を高める方法!

自己肯定感が低い人にとって、自分の評価を高めるということは非常に難しいものです。しかし、自己肯定感が低いままで得られるメリットはほとんどありません。

自分に自信を持てない状況を改善したいと考えている人のほうが多いのではないでしょうか。そうした方に向けて、ここから自己肯定感を高めるための方法について解説いたします。

 

現在の状況を把握し環境を整備する

まずは現状の「自己肯定感が低い自分」と向き合うことが大切です。自己肯定感を高めるためには「ありのままの自分」を認めることが重要なため、ネガティブな自分を消し去ろうとする必要はありません。現在の自分を認めたうえでどのように変わりたいのかをイメージすればいいのです。

ただ人間は変わろうと思ってすぐに変化できるものではありません。もし可能であれば、転職や引越しなどで環境を変えてみるのも、自分の価値観を変えるための準備として有効な手段の一つです。環境を変えることが難しければ、自分の部屋の模様替えなど、できることから気持ちの切り替えを始めるとよいでしょう。

 

自身のネガティブな思考を書き出し整理する

紙に書くという行為には物事を整理し、頭の中で区切りを付けやすくする効果があります。この方法は心理カウンセリングなどで用いられる「ジャーナリング」という手法です。ひたすら過去の失敗やトラウマなど、自身の中でモヤモヤと渦巻いている気持ちを紙に書き出してみましょう。

現在の自分が不安に感じていること、怖いと感じていることなど、ネガティブの要因となっている思考を全てノートなどに書き出してみてください。そうして自分の書いた感情を読み返してみると、自分が抱えている負の感情は「過去のこと」や「自分の思い込み」であると客観的に割り切って認識できるようになります。

なおジャーナリングを行う際は下記の点に注意して行いましょう。

  1. 誤字脱字・文法ミスなどは気にせず書く
  2. 自分以外誰も読まないので正直な気持ちを書き出す
  3. 全て書き終わってから読み返し、気付いたことや感じたことを書く
  4. 可能な限りリラックスして集中できる環境で行う

 

ネガティブな言葉をポジティブな言葉に変換してみる

自己肯定感が低い人は負の感情を抱きがちですが、負の感情で浮かぶ言葉の捉え方を変えてそのままポジティブな意味合いに変換してみましょう。

例えば「どうせ失敗する」「やっても無意味だ」という言葉を「失敗したら『失敗した』という経験が得られる」「無意味かどうか判断するためにやってみればいい」など、考え方次第で行動のモチベーションは大きく変わってきます。

大体の言葉には対義語が存在するので、ネガティブな言葉ばかり次々頭に浮かぶ人は、少し思考を柔軟にするだけでポジティブになれる素質を持っているといえるでしょう。

何事に対しても「何とかなる・なるようになる・なるようにしかならない」というような考え方を持てるようになれば、自然と前向きな考え方ができるようになっていきます。

 

自分の感情を優先的に考えてみる

自己肯定感が低い人は無意識のうちに他人の顔色を窺っており、他人からの評価を気にしながら行動してしまいがちです。周囲に嫌われたくない、認められたいという承認欲求の強さから自分の感情を押し殺してしまう人も少なくありません。

しかし、自己肯定感を高めるためには自分自身の感情と向き合い、大切にすることも非常に重要です。最初は難しいかもしれませんが、小さなことでも少しずつ自分の気持ちに耳を傾けるところからスタートしてみてはいかがでしょうか。

他人からどう思われるかではなく、自分がどう思うのか、どう感じているのかを優先して行動してみれば、これまでとは違う世界が見えてくるかもしれません。

 

注意すべきやってはいけない行動・習慣

自己肯定感が低い人は、本人も気付かないうちに自己肯定感が低下してしまうような悪習慣を行っている可能性があります。そのような状態に陥らないために、注意すべき行動・悪習慣を3つご紹介します。もし行ってしまっている行動や習慣があれば、すぐに見直すようにしましょう。

 

完璧主義をやめる

ビジネスにおいて完璧主義は成長意欲の表れでもあるため、決して悪いことではありません。しかし、完璧を追い求めすぎると自分を認めることができなくなり、結果として自己評価の低下を招いてしまう恐れがあります。

人間が行うことに「完璧」は存在しません。どんなに完璧に近づけたとしても「もっとよくできる、もっと、もっと」と更なる高みを目指したくなるものです。数字の成果としては上がってくるかもしれません。

しかし、それは今の自分の努力や頑張りを否定することにも繋がるため、極端な完璧主義は身を滅ぼすリスクが高いといえるでしょう。

成長意欲は持ちながらも、現在の自分の努力や在り方を認めてあげてバランスをとることが自己肯定感を高めて維持するポイントです。

 

自己の思い込みであると気付く

自己肯定感が低い人は「○○しなければならない」「○○してはいけない」「○○しないと怒られる・嫌われる」など、義務感や強迫観念を抱いていることが多いです。例えば周囲に迷惑をかけてはいけない、失敗は許されない、辛くても我慢すべきだなど、大半は親や教師・上司などから植え付けられます。

しかしこれらの概念は思い込みであり、そうしなければならない理由は一切ありません。

誰かがそう言っていたとしても、それは言った人が自分の思い込みを他人に押し付けているだけ。自分を認められない人にとっては、こうした思考がそもそも自分の思い込みであると気付くことが、自己肯定感を高めるための第一歩となります。

 

自分に対して厳しくなりすぎない

自己肯定感が低い人は、自分自身に対して非常に厳しい傾向があります。何か失敗すれば「全責任は自分にあり、自分の努力が足りておらず、周囲に迷惑をかけた」など、過剰に自分を責めてしまいます。

そこから自己否定に陥り、負の連鎖に突入してしまうのです。物事に責任感を持つことは大切ですが、万が一失敗したとしても自身を責めすぎず、次回に活かせるよう頭を切り替えていくようにしましょう。

 

まとめ

自己肯定感は大前提として、全てが「思い込み」で成り立っています。自身の肯定感を高く持つのも低く持つのも本人の考え方一つです。しかし自己肯定感が低いままで得られるメリットは、ビジネス・プライベートのどちらから見てもほとんどないでしょう。

こうした状況を脱するためには、自身を認められない理由や原因を洗い出し客観的に俯瞰したうえで認めてあげることが最適な方法です。慣れないうちはネガティブな思考に引っ張られてしまうかもしれませんが、継続的に行うことで少しずつポジティブな考え方ができるようになっていきます。

自己肯定感を高めるための方法が書かれた書籍なども販売されているので、参考にしてみてはいかがでしょうか。ぜひ、今回ご紹介した方法で自己肯定感の向上にチャレンジしてみてくださいね。

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