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水平思考ゲーム:例題
皆さんは、「ウミガメのスープ」の話を知っていますか?
ネット上ではそこそこ有名なので、ご存知の方もいるかもしれません。
「水平思考ゲーム」と呼ばれる推理ゲームの例題です。
水平思考ゲームのルールは、参加人数2人以上、うち出題者が1人、他のメンバーは出題者へ「YES」か「NO」で答えられる質問をする。
出題者がそれに回答し、質問と解答を繰り返して答えを絞っていく……
というものです。
出題者は、「YES」「NO」以外に、「関係ない」と回答したり、「Good Question!」などを付け加えたりしてもOKです。
<問題>
ある男が、とある海の見えるレストランで「ウミガメのスープ」を注文しました。
しかし、彼はその「ウミガメのスープ」を一口飲んだところで止め、シェフを呼びました。
「すみません。これは本当にウミガメのスープですか?」
「はい…ウミガメのスープに間違いございません。」
男は勘定を済ませ、帰宅した後、自殺をしました。
何故でしょう?
(ニコニコ大百科(※)より引用)
問題文を読んで少し、考えてみてください。
自分はどんな質問をするか?どうやったら答えにたどり着けるか?
例題の解答と解説
では、解答と解説の発表をします。
このゲームは、解答内容を理解している出題者への質問がミソなので、問題文だけではほぼ解答にたどり着けないものとなっています。
<解答と解説>
男は船に乗っていた。
ある日、男の乗る船が遭難してしまった。
数人の男と共に救難ボートで難を逃れたが、漂流の憂き目に。
食料に瀕した一行は、体力のない者から死んでいく。
やがて、生き残っているものは、生きるために死体の肉を食べ始めるが一人の男はコレを固辞。
当然、その男はみるみる衰弱していく。
見かねた他のものが、「これはウミガメのスープだから」と言い聞かせて男にスープを飲ませ、救難まで生き延びさせた。
しかし、レストランで明らかに味の違うこの「本物のウミガメのスープ」に直面しそのすべてを悟り、死に至る。
(ニコニコ大百科(※)より引用)
「えっ!?なんじゃそりゃー!わかるわけない!!」
という声が聞こえてきそうですね。
私も初めて見たときはそう思いました。
このゲームは、ロジカルシンキングというよりも思いつきに近い、分散的な考え方を求められるのです。
固定概念を壊して新しい気づきを得る
このゲームのコツは、自分のバイアス・固定概念を壊し、自分の領域外の可能性を考えることです。
問題文で指定されていること以外は、何をしてもよい、ということに気づくのが大切です。
「ウミガメのスープ」の問題文を読んだとき、まず、どんな質問を思い浮かべましたか?
「ウミガメのスープが腐っていたから?」
→NO
「男が不治の病だったから?」
→NO
「海の見えるレストランは関係あるか?」
→YES 少し関係ある
上記は、ゲーム序盤に考えつきそうですね。
一般的な前提条件の確認も大事です。
「ウミガメのスープ自体やレストランに直接的な問題があったわけではない」と確認し、「男が自殺するほど思い詰める理由」が別にある、というように絞っていき、「男の過去」に何かがあったのでは?と気づくことができると…
一気に解答に近づくことができそうです。
グループでワイワイやると楽しいです
このゲームでは、一見的外れに思える質問に「Good Question」と言われ、重要な質問なのか!と気づく瞬間が楽しいです。
解答にたどり着いた時の「グループみんなの達成感」も好きです。
解説のストーリーを聞いたあとで、「お疲れ様会」をするのもおすすめです。
「○○ちゃんのこの質問で、一気に方向が見えたね!」
「△△くん、前提確認の質問もよかった!」
「出題者のこの時の回答はこういうことだったんだね!」
など、お互いを認め合うように振り返りをすると、一気に心の距離が縮まります。
自分がした質問の傾向を振り返ってみると、意外と固定概念に縛られていたと気づくこともできます。
「水平思考 問題」「水平思考 良問」などで検索すると、たくさんの問題と解説が出てきますので、リモート飲み会のネタにでも活用していただければ幸いです。(出題者側の方が難しいので、まずは問題と解説を少し読んでみるのがおすすめです)
以上、神山でした。
(※)ニコニコ大百科「ウミガメのスープ」
参考図書:「ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門」
PS
水平思考ゲームはネット上の掲示板で開催されることが多く、質問と回答が全部テキストで残るため、考えをまとめやすいです。
「ラテシン」というサイトが本家で、3万以上の問題がアーカイブされています。