リーダーシップを発揮する社員の具体的な行動8選
夏休みやお盆休みなど、親戚が集まる機会があったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私はこの夏休みは、親戚大集合とはいかなかったものの、近くに住む親族と会う機会がありました。
幼い子ども達は、久しぶりに会ういとこ達との時間を楽しんでいる様子でした。
そんな子ども達の様子を見ながら心理学の本で読んだ「モデリング理論」を思い出したエピソードをお話しさせていただきます。
観察することで…
モデリングとは、一言で表すと他人を見て学習(観察学習)すること。
実際の例でお話しすると、、、
小学3年生と4歳の幼児がいて小学生が手巻き寿司を作っています。
海苔の上に酢飯、きゅうりや卵焼きなどを乗せて、器用に折りたたみ手巻き寿司を作る。
その様子をじーっと見つめる4歳児は、見よう見まねで、同じ手順で作ってみるわけです。
まさに、観察して学習し、観察したことを真似ることで経験を重ねていきます。
このように、親が教えなくても観察して学び経験することが多くありますよね。
そして、モデリングは「良いことを真似る」だけではないんです。
小学生が、手巻き寿司を作りながらやんちゃな笑みを浮かべ、酢飯の上に、まぐろ、カニカマ、たまご、ツナマヨなど贅沢に全部乗せをしました。
しかし、上手く巻けず、具材がぼろっとこぼれてしまい、、、
お母さんに
「もぅ!そんなに欲張るからよ!
巻けるだけ乗っけなさい!」
と叱られたんです。
すると、4歳児は、同じことは真似せず、私に「ねぇ、作って〜」とお願いしてきました。
これも、モデリング理論でいう【制止、抑制】
観察して学習し、あれをやると悪い結果になると知るとあえて同じ行動をしない!というもの。
まさに他人の行動から、その行動の良し悪しをジャッジしその行動を自分の知識として蓄えていくわけですね。
真似して、継続していくこと
そして、モデリングは、ちょっと真似してみるだけでなく継続して行動することが必要。
「作って」と頼まれたのですが私は「見てるから、自分で作ってみて」と声をかけました。
すると慎重に酢飯と具材を乗せてなかなか上手に手巻き寿司を作ったんです!
ここで重要なのは、フィードバック。
真似てやってみて、そこに肯定的な結果がもたらされたり、周囲からのフィードバックがあったりするとモチベーションアップにつながります。
「美味しそうにできた!次は、ご飯を少し減らして、
他の具材を入れて作ってみてもいいね」
とフィードバック。
4歳児は得意げに「作ってあげようか。美味しいでしょ?」と成功体験を重ねていました!
こんな日常の一コマをモデリング理論に紐づける私はちょっと変わっていると思われたかもしれませんね(笑)
モデリング過程
①注意過程
モデルとなる対象を観察する
↓
②保持過程
見て覚えインプットし、イメージする
↓
③運動再生過程
覚えたことを実践アウトプットし
モデルと自分との違いに気づき修正を重ねる
↓
④動機付け過程
実践を継続するよう動機付けをする
肯定的な結果を得たりフィードバックを受ける
このような過程を経ていくと言われています。
今回の手巻き寿司は、日頃接することのない小学生のお姉さんがモデルとなり観察学習し、成長していくという姿を目の当たりにしました。
このステップは、ビジネスでも同じことが言えますよね。
職場で、やっている姿を見せるだけ、トレーニング映像を視聴するだけ、で終わってしまっては、より上達したいというモチベーションの向上や主体的な行動にはつながりにくくなります。
やはり、実践してみること、続けてみること、周囲からのフィードバックを受ける機会があることが重要。
私も、メンバーに対してフィードバックすることはもちろん、フィードバックも自分から取りに行くことも大切にしようと思います。
その行動が何かの誰かのお役に立てるように続けていきたいですね。
川島でした。