リーダーシップを発揮する社員の具体的な行動8選
オンライン研修とは?
オンライン研修とは、企業が社員研修をオンラインツール上で行うことを指します。
これまで企業が社員研修を実施する場合、人事担当者は関係各所にスケジュール調整を依頼し、集合研修を行う必要がありました。
しかし集合研修には、スケジュール調整や、会場確保、研修の効率という点において、さまざまな課題があったのも事実です。
オンライン研修は、録画された研修教材を使うことで場所や時間を選ばずに受講できます。
運営側にとっても、オンライン研修サービスツールを使用することで効率化を図ることが可能です。
受講する社員にとっても、実施する運営サイドにとっても、メリットが大きなオンライン研修は、今後広く定着し、スタンダードとなることが予想されます。
オンライン研修のメリット
それでは、オンライン研修の具体的なメリットをみていきましょう。
新型コロナウイルス感染症の影響によりテレワークが広がっている昨今、一堂に会する集合研修の実施は難しいのが現状です。場所や時間を選ばずに受講できるオンライン研修は時代に即した研修方法であり、そのメリットは大きなものでしょう。
運営側にとってのオンライン研修最大のメリットは、まずはなんといっても会場確保やスケジュール管理などの手間が減り、工数を削減できる点でしょう。集合研修時に発生していた交通費や宿泊費を抑える効果も期待できます。
また、研修結果の管理という意味で、社員一人ひとりの研修の成果分析やテストの採点といった管理が容易である点も、魅力といえるでしょう。
では、受講する社員にとってのメリットにはどのようなものがあるでしょうか。
まず、受講者は国内・国外を問わず、どこにいても受講することが可能です。それに伴い、これまで移動や宿泊といった研修を受けるために要していた時間が不要となります。
研修のたびに時間がとられてしまうのは、実務で忙しい社員にとってかなり悩ましい問題ですので、自分の都合で受講するタイミングを選べるというのは、大きな魅力といえるでしょう。
通勤時間や寝る前のベッドの中、お昼休みなど、隙間時間を活用して研修を受けることができます。
もしかすると、オンライン研修の場合、集合研修ほど強制力がない印象を受けるかもしれません。しかし、受講に関する自由度が高い分「今時間が空いたからちょっと受けておこう」「確認テストまで進めておこう」というように、社員も気軽に受講できるという、思いがけないメリットもあるのです。
さらに、会社が必修としている研修の他、スキルアップ研修など希望者制の研修に関しても、メリットがあります。それは、これまでとは違ってオンラインであれば「ちょっと勉強してみようかな」と思ったときに手軽に受講しやすくなるのです。
これまで、スキルアップやキャリアアップのための研修講座を用意していても受講率が低かった企業にとっては、社員育成に大変プラスに作用することが期待できます。
対面での研修は、通学や受講のための時間確保や、わざわざ申し込みをすることにためらいが生じることも考えられますが、そのような迷いを払拭する手軽さがオンライン研修にはあるのです。分からないときには、すぐその場で動画を繰り返し視聴し、理解できるまで復習することも可能にまります。
人材教育という観点からも、オンライン研修はどんどん活用すべき手法といえるでしょう。
オンライン研修のタイプ
それでは、オンライン研修には具体的にどのような方法があるのでしょうか。
オンライン研修の主流となっているスタイルとしては、ライブ配信型とオンデマンド型の2種類があります。
ライブ配信型は、リアルタイムで実施する研修です。
ワークショップなど、講師と受講者、または受講者同士のコミュニケーションが重要となる研修も実施できます。
ただし、リアルタイムでの受講が必須となり、配信する時間帯は必ず受講する必要があるため、その点はデメリットといえるかもしれません。とはいえ、その分臨場感ある研修を行うことができるでしょう。
ただ動画を視聴するのとは違い、講師や他の受講者とコミュニケーションを取りながら、双方向型の学びを実現できるのが、ライブ配信型と理解しておきましょう。
オンデマンド型は、研修動画や教材、資料などをアーカイブし、オンデマンド配信という形で配信する方法となります。
受講したいと思ったタイミングで、場所や時間を選ばずに研修を受けることができるので、忙しい社員でも気軽に受講可能です。
また、一度受講しただけでは理解できなかった場合や、確認テストなどの結果が良くなかったときに動画を再視聴し、学習しなおすことができるというのも、オンデマンド型の魅力といえるでしょう。
オンライン研修に必要なツールとは?
では、オンライン研修を実施する際に必要となるツールについて確認しておきましょう。
ライブ配信型の場合は、Web会議システムや、ウェビナーツールの準備が必要です。
ライブ配信型では、受講者同士でディスカッションをしたり、意見を発表したりする機会を設けることも可能です。ただ、そのためには運営側がチャット機能やグループミーティング機能などを使いこなす必要があります。
基本的に難しい操作はそれほどないため、事前に何度か練習し、本番に備えましょう。
双方向型の学びというのは、学習定着にも大きな効果を上げることができます。
機能をしっかりと活用し、学びの場をアクティブにしていきましょう。
ライブ配信の後は確認テストなども活用し、しっかりと受講者の理解度を確認しながら、研修を進めていってください。
オンデマンド型の場合は、eラーニング系のツールを用意する必要があります。
eラーニング系のツールでは、研修動画の作成が簡単にできたり、既存の教材の利用が可能なサービスもあるので、準備の手間を大幅に軽減することが可能です。
自社で研修動画などを内製するのが難しい場合などは、ぜひ導入したいサービスといえるでしょう。
【用途別】おすすめのオンライン研修ツール5選
では、用途別におすすめのオンライン研修ツールをご紹介します。
ライブ配信ができるサービス
ライブ配信ができるサービスで、おすすめのものに「Zoom」「Microsoft Teams」「ネクプロ」があります。
Zoom
Zoomは、Web会議システムとして大変人気のあるツールなので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
Zoomでは、Web会議やチャット機能、ファイルの送受信、画面共有、Web会議録音などの機能を利用可能ですが、研修においてはウェビナー機能を使用するのが一般的となっています。
Zoomのウェビナー機能は、カメラやマイク内蔵のパソコンやタブレット、スマートフォンがあれば、すぐに開催することが可能です。
ウェビナーというとどうしてもホストやパネリストがセミナーを淡々と進行するイメージがありますが、Zoomのウェビナー機能を使えばQ&A機能を活用し、受講者とインタラクティブなやりとりが可能です。
受講者側がQ&A機能で、質問を匿名で送信することができるため、受け身ではない研修が実現できます。
また、オンデマンド視聴機能もあり、リアルタイムで参加できなかった場合には、後日自分の都合のよいタイミングでオンデマンド視聴することも可能となっています。
Microsoft Teams
Microsoft TeamsはMicrosoft Officeの一部であるため、Officeのファイルを共有してセミナーを行うことが可能です。
音質や画質は大変よく、スライドなども鮮明に見えるというのはメリットといえるでしょう。
1,000名まで同時に配信可能ですが、画面に最大4人しか表示することができず、グループワーク機能もないため、双方向性のコミュニケーションにはあまり強くないというデメリットもあります。
ネクプロ
ネクプロは、株式会社ネクプロのウェビナーツールです。
ネクプロでは受講者の管理を一元化でき、受講履歴や閲覧履歴を把握・分析することができます。
また、セミナーで配信した動画や資料をアーカイブし、セミナー後も活用することができるので、復習ツールとしても便利です。
オンデマンド学習ができるツール
オンライン研修の特徴として、研修内容に関しても外部委託可能という点も挙げられるでしょう。
自社で研修テキストや動画などを作成できない場合や、社員全体のスキル管理をしておきたいと考える企業にとって、プロフェッショナルな講師の指導が受けられるオンライン研修は、大変魅力的なツールです。
ここではオンデマンド学習が可能なおすすめツール「Qumu(クム)」「Schooビジネスプラン」について、詳しく紹介します。
Qumu(クム)
「Qumu(クム)」は、オンデマンド動画を簡単に編集・作成し、配信可能な動画ポータルを手軽に構築できる動画配信サービスです。
「自社で研修動画を作成したい」「研修動画を簡単に配信したい」などのニーズにしっかり応えるサービスといえるでしょう。
パソコンやスマートフォン、タブレットなどに対応しているので、受講する側としても大変便利なサービスです。
Schooビジネスプラン
Schooビジネスプランでは、動画学習コンテンツを5,500本以上提供しています。
新入社員研修や階層別研修、職種研修など多種多様な動画学習コンテンツを提供しているため、その中から自社の社員に必要なスキルをピックアップし、プロフェッショナル講師の指導を受けることが可能なシステムとなっています。
社員の受講状況に関しても、リアルタイムで可視化できるので、運営側としても社員の研修利用度が目に見えて分かるようになっています。
Smart Boarding
Smart Boardingは、ビジネス向けオンライントレーニングに特化したeラーニング、LMSシステムです。
ビジネスの基礎からマネジメントスキルまで厳選された動画コンテンツと自社専用のオリジナルコンテンツを作り配信できるLMS機能を備えています。
また、eラーニングを見て知識をインプットして満足するのではなく、得た知識、学びをアウトプットするライブ型オンライントレーニングに参加できます。
ライブ型オンライントレーニングでは、専属の講師からのフィードバックや他社の参加者との意見交換を通して、「知っている」を「できている」にできます。
また、eラーニングやオンライントレーニングの受講状況も管理画面で確認できるため、社員一人ひとりの成長や進捗度合いを把握できます。
オンライン研修ツール選びで押さえておきたい3つのポイント
オンライン研修ツールを選ぶときには、押さえておきたいポイントがあります。
実現したい研修の形に合ったツールを選ぶ
まず、どのような研修を行うかをしっかりと決め、その研修スタイルに合ったツールを選ぶことが必要です。
ライブ配信型か、オンデマンド研修型かを決め、そこからライブ配信だとして受講者同士のコミュニケーションが必要かどうかなどの機能の見極めも行いましょう。
規模や頻度を考慮する
ツールを選ぶ際には、開催規模や、開催頻度についてもあらかじめ検討しておきましょう。
100名のセミナーか、1,000名規模のセミナーかで選ぶツールも違ってきます。
また、週に1回開催するのか、年に1度しか開催の予定がないかで、契約すべきプランも変わることが考えられるでしょう。
規模や頻度に合わせて選んで、無駄なコストをかけないように検討しましょう。
誰もが使いやすいツールを選ぶ
オンライン研修を行う場合、社員全員が使いこなせるツールを選ぶことも重要です。
高機能でも、使いこなすのが難しい複雑なツールを選んでしまうと、研修を受けにくくなってしまうことが考えられます。
逆に誰しもが手軽に使用できる、分かりやすく、扱いやすいツールを導入すれば、一斉研修以外の任意研修にも、社員が気軽に「ちょっと受けてみよう」と思うようになるかもしれません。
使い勝手のいいツールを選ぶようにしましょう。
オンライン研修は人材育成成功の新たなる鍵に
オンライン研修は、集合研修とは違い、費用面や時間的な制約が少ない、大変便利な手法です。
オンライン研修では学習効果が確認しにくい、受講者の理解度が今一つ把握できないという場合は、ウェビナーツールに「テスト機能」が搭載されているものを選ぶようにしましょう。
研修を受ける前の事前テストや、研修後の事後テスト、確認テストなどを実施することで、受講者の理解度を確認できます。
事後テストや確認テストに関しては、繰り返し受験できるように設定しておけば、目標とする点数に到達するまで、受講者も繰り返し受験することができます。
既存のコンテンツや、自社での動画作成を容易にしてくれる機能が搭載されたウェビナーツール活用は、研修開催を飛躍的に効率化し、かつ高い効果を実現する鍵として、今後ますます注目されていくことが考えられます。
導入を検討している場合は、自社がオンライン研修に求めるものを吟味し、ウェビナーツールの機能を比較・検討することをおすすめします。